◎歪んだバス停のヤドリガミ
何処産のバス停かは分からないが、戦う武器として作られた器物。
本当の、ヒトを待つ目印としてバスを待つ目的で作られなかった、バス停。
…………生まれた世界で、戦いに用いられた事は、一度としてなかった物。
細かい事は、気にすることではなく、バス停はバス停だ。
自由な身を得た今、勝手にヒトを待てば同じこと。
出身は……良くわからない、が本人の紛れもない本音。
寒さにはあまり強くない模様。
恐らく、暑さにもあまり強くない模様。
◎時空の歪み
誰かが元の世界から次元を飛び越え何処かに持ち込もうとしていたというのは本人も知っている。
が、誰かと誰かは、運悪く、次元の狭間にバス停を落とした。
……そこから暫く時間が正常じゃない時空の狭間で流離っていたという(総合すると百年以上流離った)。
時々何処かの世界に漂流し、本体を鈍器のように扱われた事はある(本体が歪んでいるのはコレの影響)。
元の持ち主、今の持ち主の顔を覚えてないのが悔やまれるが、ヤドリガミ化したので自力で探してやろうという魂胆。
……もしも生きていて、今も何処かを時間旅行する存在だったら、だが。
現持ち主がどこかで死んでいれば、惰性と趣味を兼ねて、ヒトを見ているだけだろう。
◎心臓(本体であるバス停)の扱い
大体投げるし、相応に武器として使う。
隠したりして無防備を晒すくらいなら戦闘中なら特に容赦なく使う。
このときばかりは、標準的に戦うことを目的として作られたかったと悔やむ。
なげる、叩き砕く受けることが出来ればまぁ武器だ(諦め)
折角だから世界の色々を眺めたいと本人は願っている。
……なので、基本的には投げるにしても"複製した奴を"だ。
手段を選ばなくなると、普通に本体を投げるが。
心臓に手を出すのは、最終手段。危ない事は、本望じゃない。
『……簡単に壊れる程、軟な本体ではないし、いいか』と思い始めてるのは秘密事項。
「でもまァ折れたらその時はその時、誰かを悲しませたら……」
……流石に悔やむ気持ちを強めに、『悪い』とは想う。
◎バス(ユーベルコード)
バス停がバスを待って何が悪い。
……とは思うものの、俺様にはそんな当たり前のモンはないので。
ちょっと妖怪と契約してみた、というと今度は全体的に、冗談になる。
元々、いつのまにか本体に宿って常に眠っていた奴を強引に呼び出して悪用及び使役を始めた、ってだけだ。
するとどうした、そいつの名前は『バス』というらしい……運命的、だな。
鬣犬、つまりハイエナだ。なんだ、長い付き合いしてたんなら早く言えよ、馬鹿。
性別不明、丁寧語で喋ると言っても、俺様そう受け取ってるだけだからテレパシー疑惑はあるな?
喋らなくても文句言うなよ?俺様には、聞こえてんだから。
妖怪ハイエナは、炎を吐く、妖怪に昇華するほどなんだから、普通じゃないのも当然だ。
結局、心臓(バス停)を危険にさらしてんじゃねぇかと言われるとぐうの音も出ないモンだが。
…………バス停無くして、バスは止まるだろうか?止まらないだろ、そういうことだよ。
◎感情
人間に寄ってるモノの、自分の感情はそこまで強くない。
根底が『武器として戦うこと(死ぬこと)』と『落とし主を探し出して怒ること』しかないからだ。
強くないが無いわけでもない。むしろ、言わないだけで平常は慈愛方面に寄っている。
『バス停』は人を見ているのが当たり前で、干渉はしない。
基本的に『見ているだけ』だ。
話すが対面、であれは相応に喋るが、多人数が居る場では黙る。
一線を超えるのを躊躇う癖があり、黙するに徹して眺めてしまうことも。
聞かれたことには真面目に応えるので、実に素直なヤドリガミではある。
本体の『歪み』が大きく影響して、ヤドリガミとしては大きく在り方が『歪んだ存在』になっている。
よくいえば『馬鹿正直だけど、捻くれてる』存在。
決してネガティブの塊ではないが、歪みに引きずられてネガティブ言動を零しがち。
言葉なんて、意思疎通なんて、要らないと思っていたから余計に粗暴なのである。
【興味がある】【顔見知り】なんて、俺様の中ではわりと上位な方だ。
【同僚】は関わッたグリモア猟兵に、たまに。
【冒険仲間】は、予知によく訪れる猟兵に。
それ以上(の感情)は……正直、よくわからん。
ただ、何かあれば、非常に、ざわざわするな?理解できないざわめきが在る。
『俺様がもし、なりふり構わず感情に任せて怒るなら』
それは紛れもなく、ソレ以上だと認識しているんだろう。
★趣向、願望
あまり強く持たない。強いて言えば、人間観察。
いきものの、かんさつ。ぼんやり眺めているだけが、わりとすき。
喧騒も静寂も、どちらも第三者視点で他人事。
どんな場所でも"愛着を持って好き"というのは、欠落している。
何かを食べるのは勧められた時くらいのもので、とても少食。
珈琲と紅茶だけは、何かの折に気に入ったらしくよく楽しんでいる。
しかし、嫌いなものだけは明確だ。
匂いの強いものと、【油】に関するモノはあまり好めない。
たとえば、――油性ペンだとか、油性の絵の具だとか。
★説話
口元で表情察されるのに慣れていないので、よくマスクで隠してる。
話し相手にはなれるが、気にされすぎるのは、不慣れだ。でも笑わないわけじゃない。
時折、本体への落書きが顎に転写されたりするので、隠してる説もなくはない。
(真偽は不明だが、大抵は腹か、顎に影響する)……露出控えめなのは、そういうトコ。
「昔、『あいあいがさ』を油性で描かれた事あんだよ」
……マジ苦痛だった(消す工程も、仮姿に転写が起きてることも)
~???~【
https://pbwmemo.net/v/fgpKTBng】
多人数の会話の輪の中に入りたがらないのは、本能のようなもので……
『ホンの少し、ミステリアスなくらいが丁度いい』と信じて疑わない。理由は分からないが。
※大抵は誰かと誰かの中間、または誰でもない部外者、「第三者」で居たがる。
~深淵~【
https://pbwmemo.net/v/FdZnJQnm】
◎視界(耳と鼻)
超が付くほど近視。レンズ越しじゃないと実はよく見えてない。
………が、コンタクトレンズとも仲良くないので、視界無視してたまに裸眼。
「徹夜明けのヤンキー」並に目つきが悪く、【鬣犬】の使役と引き換えに目の下にクマが発生する。
眺めているだけも、好きだが……声を聞くだけも悪いとは思わない。
だから、言葉をきいてるだけでもいいかな、と。
あえて眼鏡を外した絵姿の時があるな。わざとだよ、わざと。
不健康体質なので夜行の方が、落ち着く。
太陽光はレンズ越しだと特に眩しく過ぎて、得意じゃない。
視力の代わりに、ヒトよりも聴力と嗅覚が妙に敏感。
音に関しては戦闘中以外、そこまで気を張っていないが……
ヒトの識別も、物事の善し悪しも。
よく見えない視覚より嗅覚に頼っているとか、いないとか。
◎服装
全身左右非対称、アシンメトリー。
片側が長袖なら、片側は半袖。
片側がグローブを嵌めるなら、片側は素手。
←側の前髪の一部が白い以外は、髪型だけが左右対称とも言える。
服装にセンスの欠片もないが、おしゃれだとも思っていない。
いい意味で、無頓着。
「必要だッたから、そうした。構造を聞かれても俺様も分からねぇ」とのこと。
~~~メタ情報を含む深部~~~
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~~~めためたしい関連者~~~
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