【燐寧さんの趣味】
<生前からの趣味>
・ビデオゲーム:療養生活のオトモその1。入院期間が長いので主に携帯ゲーム機ユーザー。ACTやSTGが特に好きだが、他のジャンルもやる。アドリブや反射神経にモノを言わせるよりも、根性で徹底的にパターンを構築するのが得意なタイプ。
・映画鑑賞:療養生活のオトモその2。わりとマルチジャンルに観るが、どちらかというと娯楽性が強い映画が好き。アニメも見る。
・博物館/美術館の展示観賞:親の文化資本の重厚さもあって、体調がいい時はよく連れて行ってもらっていた。刻逆で多くの歴史的遺物が失われたことに怒る一方で、ディヴィジョンの旅で曲がりなりにもタイムトラベルが出来るのを楽しむ理由。
・鳥:鳥の自由なイメージに対するあこがれがあり、小さなころから鳥関係の図鑑やテレビ番組をよく見ていた。今はバードウォッチングに出向くこともある。
<リターナー化してからの趣味>
・DIY:主に罠や即席の武器と言った物騒なものの作成。ただし、最近は《コンステラション・ヴィラ》のイベントに合わせて穏当なモノづくりにも挑戦している。
・猫との交流:アレルギー発作を起こした場合、そこから死にかねないので、生前は動物に触らせてもらえなかった。今はやり放題。
<新宿島を訪れてからの趣味>
・雑貨屋/古着屋巡り:新宿島の現状を踏まえると、フリーマーケット巡りと言った方がいいかもしれない。
【燐寧さんの感覚】
リターナー化して以降、一部の感覚に変調をきたしている。
具体的には味覚が鈍磨しており、かなり濃い味付けをされていないと味がよく分からない。
食感と痛覚は味覚と比べると正常に機能しており、食べ応えが独特なものや辛いものを好む傾向がある。
生前は病弱さゆえに食事を細かく管理されていたため、こんな状態でも「望みのものを食べる」こと自体には喜びを感じる部類。
なお、この味覚障害には心因性の面もあるらしく、新宿島での交流を通じて若干だが味がわかるようになっている。
また、温感と冷感も曖昧。少なくとも日本の四季の範疇に収まる温度変化はほぼ感じない。
【燐寧さんの体質】
以下の通り、何かと生きた人間とは大きく異なる性質がある。
ただしこれらの性質によって、依頼などで有利な影響を受けることはない。
(残留効果や技能の効果と言う形で表現される場合はある)
・平素から無意識的な呼吸をしていない。
ただし意図的に息を吸う・吐くことはでき、【呼吸法】技能は集中力や瞬発力を増すために行う呼吸を示している。
・心臓が止まっている。
そのため普通の人が「心臓が止まりそう」と表現する驚きに、「心臓が動きそう」という言い回しを使う。
血液の循環については、大天使に施された魔術的な作用によって代替されているのか、頬を赤らめたりすることはできる。
・体温は冷たく、死体のそれである。
・睡眠は必要なようだ。
早起きが苦手で12時すぎに起きてくることがよくあるが、これは体質ではなく性格の問題であり、二度寝の結果そうなっていることもある。
また、睡眠などで長時間動けないでいると死後硬直を再発することがあるらしく、ストレッチで治している。
【燐寧さんの戦闘スタイル】
そこそこの最大火力とスピード、堅い防御を崩す貫通力の高さ、そして化け物じみた耐久を活かした切り込み隊長型タンク。
トレードマークの巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー≫は破砕と切断の特性を併せ持つ。そこに「存在否定」の性質を持つ呪詛の侵蝕を絡めることで、おおよそどのような物体も神秘の産物も切断してしまう。
加えて、刻逆の犠牲となって命や歴史を奪われた者たちの「怨念」を、魂の憑依する器として高い適性を持つ死せる体に宿し、力を借りることも可能。
怨念の力を操る時、それは紫色の鬼火となって可視化される。
更に高レベルの【肉体改造】による特異体質がもたらす耐久性で、ジェネラル級クロノヴェーダ相手にも壁役として一定の役割を果たしてきた。
また大振りな武器が与える攻撃一辺倒な第一印象とは裏腹に、攻撃を【戦闘知識】や【精神集中】で見切っての反撃や、ダーティな搦め手も得意。
スリップダメージの達人でもある。接近しただけで毒をばら撒き、爆発性の鬼火を敵に纏わりつかせ、裂傷を刻み、存在そのものを損壊させる自己否定の呪詛を侵食させ、ありとあらゆる方法で継続的に敵を追い詰める。
【ネメシスモード】
<①天屍形態>
平時の姿からの顕著な変化は以下の通り。
・頭上に天使のそれと酷似したヘイローが出現する。
・服装がフル装備のブレザー制服に置き換わる。
・カースブレイドとしての能力を行使するとき、背後に目隠しをした女性のおぼろげなオーラが浮かび上がる。
上記以外の部分は通常時と全く同じ。
この形態に変身している間は、自らを光と同化して擬似的な瞬間移動や神速の連続攻撃を可能とするパラドクスが解禁される。
全体的にステータスが向上しているものの、このスピード面の強化こそが最大の特徴であると言えよう。
また頭上の光輪は本体から独立して自由に動かせ、触れたものを素粒子レベルで分解して切り裂いてしまう。
顕現する光輪は、かつて大天使の下僕だった証左。
纏う衣と幽影は、過ぎ去りし思い出の残滓。
過去に縛られ、過去を背負って戦う少女の「死」を体現する形態。
<②『廻刃竜』>
チェーンソー状の尾と角を持つ巨大な獣脚類恐竜型の姿。
新宿島の公式記録では、機械化ドイツ奪還戦で初めて出現が確認されている。
最大の特徴は、尾を用いた絶大な破壊力と攻撃範囲の斬撃。さらに強靭な体躯を生かしたダイナミックな肉弾戦や、通常形態から強化された鬼火系パラドクスによるブレス攻撃、果ては肩の生体ブースターから鬼火を噴射しての高速移動・飛行も可能。
光同化移動を行う天屍形態にスピードでは一歩劣るものの、耐久性や火力を加味した総合力では上回る。
ただしこの姿になっている間は、自我が捕食本能と殺戮衝動によって侵食され、理性が減退する。
新宿島にいる時や戦争中の変身では、人類応援率の影響で安定して正気を保てるものの、依頼での変身はリスクが伴う。
かつては、よほど信頼した相手が傍らで制御しない限りは、クロノヴェーダを殺すこと以外は何も考えられない状態になるほどだった。
現在は繰り返しの訓練でかなり制御が効くようになり、思考が単純化する程度の影響にとどまっている。
燐寧本人は今のところ、なぜ第二のネメシス形態が恐竜なのか理解していない。ただし勝手な推測を立ててはいる。
例えば「小さな頃から古生物の図鑑や博物館の展示が好きだったし、ハマっていたゲームにも恐竜みたいなモンスターが出てきたから、恐竜を無意識に強さの象徴だと思っているんじゃないか」とか、
「恐竜という存在が有する『滅び』や『獰猛さ』の概念が、復讐に燃える怨念を宿して戦う自分の在り方と共鳴したのではないか」とか。
実際、尻尾のチェーンソーも含め、この形態の外観には燐寧の内面のこだわりや深層心理が強く反映されている。なので、以上の推測も間違いではない。
だが、表面的な姿を越えた本質的な部分において。
彼女が「龍」となった最大の理由は──龍神の荒御魂から加護を受けた少女と、魂が影響を受けるレベルの深い「縁」が結ばれたからである。
廻刃竜の本質とは、深き闇の谷底に潜む荒ぶる神。血染めの剣より生まれし竜。母を失い、狂える父の手に壊された「火」──その落とし子。
すなわち、淤加美神の依代たる存在なのだ。
【因縁のある宿敵】
現状2体存在する。
①月光の慈眼・サラカエル
燐寧を蘇生し操り人形にしていた大天使。
エノク書に登場する天使・サラカエル(他にも呼称がいくつかあるが「サリエル」の名が恐らく一番有名)を思わせる特徴を持つ。
当時の動向については経歴のメモを参照。
(宿敵申請受理時の設定)
邪視、月、そして生死を司る力を持つクロノス級の大天使。女性格。
有限の命を憐れみ、己が慈愛で永遠の救済を与えると嘯くが、本質は傲慢。
死者を蘇らせ、支配下に置く能力を持つ。一里塚・燐寧を蘇生した張本人。
②墓を冒涜する者・ビフロンス
燐寧の恩師の死体を乗っ取り、自身の肉体として操っていたアークデーモン。
復讐者の力に強い興味を持っており、憑依先も「死体の研究によって力や記憶を奪えないか」という観点で選んでいた。
本来の姿は、複雑怪奇な色彩を呈す「光る靄」のような不定形。
ソロモン72柱の悪魔として知られる、ビフロンスの名を騙っている。
TOKYOエゼキエル戦争・2011年夏の時間軸に潜伏していたが、宿縁のパラドクストレインに乗り込んだ燐寧と彼女の仲間たちに滅ぼされた。
(宿縁邂逅依頼:
https://tw7.t-walker.jp/scenario/show?scenario_id=3399)
(宿敵申請受理時の設定)
死体のような姿をしたクロノス級アークデーモン。
おっとりした口調と言動だが、秘める本質は残酷。
なぜか一里塚・燐寧の恩師である女性美術教師と酷似した姿をしており、かつて彼女が得意とした絵画の知識を有する。
【燐寧さんの小ネタ】
・胴体には手術跡と戦闘での創傷が混ざり合った無数の傷がある。腹側の受傷が激しく、背中側はそうでもない。
・八重歯は初期設定だと存在しなかったが、イラストについてるのを見たら気に入ったので、あることになった。
・クラスとして撃竜騎士を持っているが、最終人類史に漂着するまでは本物のドラゴンを見たことはなかった。
飽くまで、「大天使やアークデーモンを狩るために研鑽した技術が、結果的に撃竜騎士の戦技に酷似している」だけであり、言うなれば収斂進化である。
騎士道や武勲といった概念も持ち合わせておらず、罠や奇策で敵の身動きを容赦なく封じて大技を叩き込む。
・性的指向は両性愛。ただし、実際に恋愛感情を抱いた個人は今の所女性ばかりである。
・恋愛に対しては消極的に振る舞おうとしている。
恩師への苦い初恋や、新宿島に来て最初の恋で相手を振り回してしまった末に自省からアプローチを止めた経験を踏まえ、
年齢に対して心が幼い自分には、まだ恋愛は早いと考えるようになったからだ。
とはいえ、心の中で蠢く感情を制御できているわけではなく、
「実際は恋愛感情を向けている相手との関係性に、恋愛とは違うラベルを貼ろうと努める」ことで誤魔化しているにすぎない。
本来的にはどちらかというと他者に依存するタイプで、無自覚ぎみだが独占欲も強い。
そして幾らかのややこしい遠回りを経て、以前から「親友」として交友を深めていた瀧夜盛・五月姫(g00544)と結ばれることになった。
【詳細な二人称】
・見た目で年齢1桁~20代の相手には、自己紹介通り「くん・ちゃん」呼び。
・30代以上に見える相手は「さん」呼びする傾向がみられる。
ただし、相手の若々しさ・馴れ馴れしさなどに応じて「くん・ちゃん」呼びになる場合もある。
・クロノヴェーダに対しては「くん・ちゃん」呼びか、呼び捨て。
挑発のために軽蔑的なあだ名をつけて呼ぶ場合もある。
・長い名前の省略や話の流れでついたニックネームなど、一部特殊な二人称で呼ぶ相手がいる。
【過去に関わる人物の紹介】
<一里塚・琴莉>(いちりづか・ことり)
燐寧の母。娘からは「ママ」と呼ばれている。
病弱な娘のために全力を尽くす優しい母だったが、アークデーモンの攻撃に巻き込まれ一撃で消し飛ばされた。
(燐寧の発言から明らかになった設定)
・燐寧を産むより前に、第一子を流産していた。
<一里塚・磐雄>(いちりづか・いわお)
燐寧の父。娘からは「父さん」と呼ばれている。
実業家として忙しいながらに子煩悩な男だったが、その愛ゆえに妻と娘の死で大きな傷を負い、大天使のシンパになってしまった。
長らく消息不明だったが、サラカエルとの宿縁邂逅のトレインが出現したことで燐寧と再会。
和解とも永遠の拒絶ともつかない奇妙な対話を経て正気に戻り、サラカエル亡きあとに彼女の教団にいた人々を導いていく責務を引き受けた。
(燐寧の発言から明らかになった設定)
・視力が悪かった。卒業アルバム(小中高のどれかは明言なし)では瓶底の眼鏡をしていた
・競馬を見ることがあり、馬の血統などを意識する程度の興味も持っていた。ハルウララを見て「血筋は悪くないのになぁ」とぼやいていた
・髪色はピンク。しかも代々ピンク髪の血筋らしい
・愛煙家だった。燐寧としては煙草の匂いは嫌いではなかったようだ
<椿木・愛名>(つばき・まな)
燐寧の中学で担任および所属部活「TOKYO防衛部」の顧問をしていた、若い女性教師にしてディアボロス。
ジョブはカースブレイド×リアライズペインターで、妖刀の性質を持った巨大な絵筆を武器としていた。
時折燐寧が口にする「先生」という人物は、愛名のことである。
(燐寧の発言から明らかになった設定)
・クロノヴェーダの侵略という異常事態だからこそ、生徒が過ごす日常を作りたいと思い、部活形式の復讐者組織を結成したらしい
・燐寧からは恋心を告白されたことがあるが、教師と生徒という立場もあり、はぐらかして躱し続けていたようだ
・穏やかでのほほんとした人物で、その振る舞いが今の燐寧の挙動の模倣元になっている
・一方で、燐寧の自己否定的なところを厳しく叱る一面もあった
・復讐者としてはかなりの実力を備えていたが、強さを発揮するために無茶をしていた。
カースブレイドの力を行使するために過剰なまでの呪いを受け入れたり、欠損した身体部位をリアライズペイントで応急修復したり。
そんなことを繰り返したために、肉体も魂も既に摩耗しきっており、遠からず死ぬことを自分で理解していた。
この事実は教え子たちにも隠し通していたものの、燐寧がビフロンスと宿縁邂逅した際に明るみに出た。
<秋風・一夜>(あきかぜ・ひとよ)
「TOKYO防衛部」の部員だったディアボロスの少女。
竹を割ったような性格で誰とも仲良くなれるタイプ。一歳下の燐寧とも「先輩後輩」ではなく「友達」の関係を結んでいた。
ジョブは妖怪博士×破軍拳士で、妖怪に着想を得た奇想天外な動きが特徴的な謎の形意拳の使い手。
港区にディアボロスが集まっていることを知り、北区から港区の学校まで戦いながら渡り歩いてきた。
北区で消息不明になった年下の許嫁を深く愛しており、燐寧の先生への恋慕も応援していた。
彼女から地元の話をよく聞いていたので、燐寧にとって北区は行ったことがないのに思い出深い地であり、ホームグラウンドのように感じている。
【勝手にイメージ〇〇系】
・ICV:花守ゆみり
・イメソン:アンヘル/かいりきベア feat.鳴花ミコト