鬼桐・相馬(一角鬼・f23529)の設定あれこれ

作成日時: 2020/08/23 21:49:53
猟兵「鬼桐・相馬」について、ステータスシートに記載している以外に設定したかったものや補足を置いています。
※あくまで自己満足のために作ったものであり、MS様や他の猟兵様にこちらの設定等の反映を強制するものではありません。

■相馬の説明
読みは「きとう・そうま」。
金目や青味を帯びた黒髪、額の赤黒い一本角等外見はほぼ父譲り。真面目で物静か、淡々とした様子は両親を足して2で割った位だという。「鬼」という表現がしっくりくる外見。
だが意識の奥底には異常な程の悪意と呼ぶに相応しい嗜虐性・残虐性を溜め込んでいる。悪意に塗れた力の奔流とも呼べるものが際限なく生成されているため、後述の「冥府の槍」を始めとした装備品による精神拘束の類を多数設置、その影響もあり生来の落ち着いた性格に更に拍車をかけた喜怒哀楽に乏しい鉄面皮となっている。また、筋肉のついた男性的ながっちり体型の為、相手によっては冷徹で威圧的な印象を受ける。
額中央の赤黒い一本角は堅牢で欠けたり折れたりしたことはない。はっきりとした感覚はないようだが、角に触れられると「もやもやする」とのことで明確な嫌悪の表情を見せる。最近は頭突きに織り交ぜることで殺傷力を上げることを覚えた。
酒豪によく用いられる「ザル」という表現を飛び越えた「ワク」の大酒呑み。いつかは酔うという名目であらゆる種類の酒類を大量に腹の中へ納めて行く。美味しさは感じているようだがいかんせん量が尋常ではない為、本人より見ている周囲が驚嘆しストップをかけてくるか囃し立ててくる。呑まずとも生活に支障は全くない。


■性格
物静かで落ち着いた性格。生真面目。だが騒がしいこと、例えばお祭りや子供の相手が嫌いということはなく、態度に出ないもののそれなりに楽しんでいる。親しくなると真顔で冗談を言うので事情を知らない相手が目にすると戸惑う事も。
語尾に「!」がつくような感情的な喋り方はほぼしない。


■出身地
ダークセイヴァー。何故そこにあったのか分からないほどの極寒の地、永久凍土と呼ばれる氷と雪に囲まれた場所に極秘裏に存在した研究施設出身。施設の地下には巨大な古代遺跡が広がっており、立地の悪さと古代遺跡に封印され縛り付けられているという狂った神、或いは狂えなかった神の加護によってオブリビオンの支配から逃れていたと思われる。
何を研究していたのは不明。強化した生物の作成や地下遺跡の神との交感あたりか。施設自体がオーパーツ的な文明を持つため不明な点が多い。


■家族構成
両親、そして一人息子になる相馬の三人家族。両親はおしどり夫婦。
父親は羅刹(サムライエンパイアの世界から神隠しに遭いやってきた?)、相馬と似た体格(若干相馬の方が身長と体格は上)で息子に勝る寡黙さ。母親からよく「あの人時々置物みたいね」とからかわれていた。強い。
母はころころ笑う、年齢より遥かに幼い可憐な外見。髪、瞳が白銀で真っ白な肌を持つ雪女を彷彿とさせるダンピール。強い。
両親共に研究「される」側であるが、この施設は研究体に対する人権や扱いが研究者側と大差ない程の待遇であり、双方仲が良く大家族のような環境だったようだ。相馬はこの施設内で生まれた為、研究員含め皆から可愛がられて育った。


■猟兵になった出来事


■信条
相馬の行動の原理のモチーフは児童文学「泣いた赤鬼」の青鬼。閻羅王(相馬は真の姿になった時のみ若干記憶が戻るようで閻羅王と呼ぶ)が死者を裁き苦しみを与える罰として、地獄で受けるどの責め苦よりも辛く厳しい罰を受ける話を聞き、獄卒にも同じように本質に慈悲の心が存在する異質な存在がいてもいいんじゃないかということから。
その為基本的に優しい思考をしている。だが、奥底から湧き上がる悪意がそれを覆いつくすこともあるため行動に残虐性・嗜虐性が現れることが多い。
敵を貶める、下に見る物言いは余程腹に据えかねている時以外は口にしないし考えない。真面目。


■戦闘時の立ち回り
「冥府の槍」を主体とした接近戦を好む。突撃槍の形状の為、串刺しや点による破壊力を活かした部位破壊、槍で薙ぎ払う範囲攻撃等を得意とする。また、槍身に冥府の炎を厚く纏わせ形状を変化させることで両手剣のように扱ったり武器受けの成功率を上げたりも。
「獄卒の金砕棒]は槍よりも有効だと判断した際に使用する。ギャグ戦闘では特にこちらの出番が多く、恐怖を与えつつ撲殺したり薙ぎ払ったりその場に適した攻撃法を。一度ケツバットに使用したこともある。
「ヘヴィクロスボウ」は遠距離戦や先端にフックのついた「ジャバウォックの鉤爪」と連結し敵を拘束したり地形を移動する手段に使う。


■アイテム説明
[冥府の槍]
突撃槍、馬上槍と酷似した形状の槍。所有者の嗜虐性・残虐性等の悪意を取り込み力へ変換、穂先から副産物のような形で相馬の体内に宿る炎と同じ紺青色をした「冥府の炎」を排出する。相馬の方でも悪意等の流す量は調整可能。受動的に喰われているものの、時と場合によっては能動的に流し込む事も有り。
この槍は古代遺跡から発掘されたもので、本来は祭器であり災いを吸収し実りをもたらすと言われる聖槍。相馬の力が溢れ暴走した出来事があった日から、白かった槍身は黒へ、淡く光っていた姿は青黒い紺青の炎を滲ませた姿へ。いつしか「冥府の槍」と呼ばれるように。後日、研究員の数人が暴走時の相馬の壮絶な姿(紺青の炎を多大にその身に宿らせ纏わせる姿)に「相馬の背後に冥府を見た」と主張。冥府で閻羅王に仕える獄卒が、その手に携え時に裁く炎だと。本能的に畏怖を感じただけなのか、炎の奥に何かを見たのかは不明。
[獄卒の金砕棒]
所謂鬼の金棒。使う時は手を中空に差し出し、そこに白金炎が燃え盛りつつ金砕棒を形作っていく。一般的に目にする鬼の金棒より大型で、相馬の足から肩付近程度。幾何学的な白い発光する紋様がその身に走っており、凶悪な見た目とは裏腹にどこか神聖なものを感じる。
[黒耀の軍制コート][黒耀の軍靴][アシモフゲアスの刻印]
悪意等が決壊して暴走しないよう安全装置がついている精神拘束の装備。これらにより、普段の生活においても槍を常に手にしていなければならないという事はなく、ある程度は普通に生活ができる。本人は慣れと元々の性格もあり、余り気にしていない。
[ヘキサドラゴン]
黒い竜。成竜だがまだ若い個体のようだ。ある程度の長さのある首と4本の手足、大翼。名前はモモ。桃が好物であることと、羅刹=鬼と繋がりがある桃太郎より。
攻撃方法は相馬と対照的な紅蓮の炎のブレス、突進、噛みつきによる捕食、尻尾によるなぎ払い。突進は通常体勢からの四つ足突進他、トカゲのような腹這い体勢による突進も可能。
普段は幼生化、肩乗りサイズに変化して相馬の軍用鞄(マセットバッグ)の一角を住処に。幼生化している時は燃費が悪いらしくよく眠る。相馬の許可がないと鞄から出てくることはない。「きゅっきゅ」と可愛らしく鳴き、何かを訴える際は鞄の中でもぞもぞごそごそする。フラップの隙間から顔だけ出して訴えることも。
主人であり契約者でもある相馬の呼びかけに応じて本来の姿に戻り、1~3人までなら騎乗可能。ただ乗り心地は快適とは言えない。相馬が危機に扮しない限り自ら大きくなることはない。
相馬がA&Wの世界で依頼をこなした際、途中通過した森で拾った。成竜体の死骸の陰から飛び出してきて相馬の顔に張り付いたのが出逢い。幼生化は彼の能力ではなく、どうやら死骸となっていた成竜が彼を救うため咄嗟にかけた解けない呪いのようだ。
[天使の羽根飾り]
一応恋人関係にあるオラトリオ(ハルア・ガーラント)から抜け落ちた羽根のうち大きさや状態の良いものを数枚選別し装飾品にしたもの。実際はヘキサドラゴンのモモがハルアの翼の羽毛ざわりを気に入っており、集めて抱き枕にでもするつもりだったのだがハルアの反対に遭い羽根飾りで落ち着いた。結局は鞄の中でモモの抱き枕になっていることには変わりないのだが、ハルアは満足そうである。


■ユーベルコードの説明


■「悪意」について
相馬は意識の奥底に尋常ではない量の悪意と呼ぶに相応しい嗜虐性・残虐性を溜め込んでいる。ただ相手を非道な目に遭わせたいという欲求ではなく「悪意・害意に塗れた力の奔流」とも呼べる制御困難なもの。しかし自身のバランスを崩し人格が破壊される程の力を相馬自身が生成していることは不自然。そのため外部から第三者がその力自体を流し込んでいるか、或いは相馬の内の力を増幅させる何かを送り込んでいるのではと研究施設では推測されていた。相馬本人はその第三者に対する興味は多少あるものの、自身が数々の精神拘束装置を身に着けていなければ自我を保てなくなった原因であることについては「そうか」程度で気にしていない。


■「冥府」「天獄」とは
冥府とは所謂「死者の国」または「地獄」のことである。
その地は死後全ての者が向かう場所であり、幾重もの多層構造をしている。下から上へ悪から善の属性を帯びていると言われている。
その死者の国の最下層へ向けて陰鬱な場所に滲み揺蕩うのが冥府の炎であり、この地へ訪れた死者の辛苦や憎悪、死者を苛む獄卒たちの残酷・嗜虐な悪意が澱みお互いを燃料としあうことで生まれている。相馬の体内にはこの炎が生まれた時から備わり、他のブレイズキャリバーと同様欠損部位を補うことや武器や身体に纏わせ攻撃手段として用いる。
天獄とは「死者の国の公安機関」である。この機関に所属すると「聖なる裁きの力を行使する権利」を得て、聖職者や光の戦士が行使するような力とほぼ同一のものが使えるようになる(完全に同じではない)。前述した通り冥府は多層構造であり、その「悪と善」の境目となる区域に存在する機関。
その境界には巨大な門があり、閻羅王自ら任命した数人の獄卒がその門を守護、閻羅王と彼ら全員の許可がなければ門は開かない。天獄はこの層を中心に冥府全体の安寧秩序を監視している。この門を守護する番人のみ、万物に対応できるよう「冥府の力と天獄の力」を行使可能になる。


■ハルア・ガーラントとの出会いと関係
依頼で訪れた治安の悪い街に訪れた際、路地裏で揉めているような男女の声を聞く。このような場所では至極当たり前の光景であったが、何故かその悲痛な娘の声が気になってしまい介入し助けたのが初めての出会い。何故ここにいるのかと疑問に思う程の白い大翼(若干薄汚れてはいた)と世間慣れしていない様子に相馬の第一印象は「翼がうっすら鳥臭いし何やら面倒そうな女だな」だった。
その後オラトリオとして覚醒したばかりであるということ、同時に世界に猟兵として選ばれていたことを知り、時折一緒に依頼に向かったり様々な世界を散策したりと二人で過ごす時間が増えていく。そのせいか恋人同士と誤解されることが増えた為、いっそのことそうなってしまおうとハルアに提案したところ食い気味で了承され現在に至る。
一見するとハルアが彼を追ってばかりの構図だが、ある依頼に於いて「ハルアが自分以外の彼女を大事にしてくれる存在の元へ飛び立つのなら、翼を折り毟り取ってしまえばいい」という残虐な本心を敵へと明かした。