木常野・都月 設定

作成日時: 2021/06/01 00:17:41
◆概要

種族:森育ちの野生の黒狐(ギンギツネの妖狐)

メイン:森育ちの経験を活かした精霊術師
サブ:野生の狐の経験を活かしたシーフ


◆詳細

<全般>
先祖返りとして、狐の姿で生まれた妖狐。
カクリヨファンタズム出身。アックス&ウィザーズ育ち。
異世界転移の際に記憶を失い、気が付いたらアックス&ウィザーズで野生の狐として生活していた。

狐育ちのため、人の生活や文化に不慣れ。
複雑な感情面は理解が追いつかない。
妖狐として、猟兵として生活している中で、野生からヒトへ、狐から妖狐への、自分の中の変化で、戸惑ったり混乱する事もある様子。

ある任務(自己喪失の項目で説明)がきっかけで、自分はヒト、妖狐であるという事を自覚するようになる。
狐の本能と妖狐の自分との間で、自分の在り方、人の在り方について模索するようになった。

大祓百鬼夜行の戦争後、両親と再会(大祓百鬼夜行の項目で説明)。
記憶は全て戻っていないものの、自分の出自についても理解した。


<戦闘・精霊術・身体特徴>
自然界ならではの事が、ヒトには残酷に見える事もあるため、匙加減がわからず、野生の狐の名残が残っている。
巣立ち前の子供を守るべきものと理解し庇護の本能はあるが、必要があり、殺すと決めれば赤ん坊でも殺す(但し、最近は躊躇するそぶりは見せたり見せなかったり)。
食物連鎖に必要な殺戮は、救助を躊躇う言動をする(猟兵という立場は理解しているので救助はする)、など。

自然界の野生の狐の特技は色濃く残っている。
嗅覚、特に聴覚は、狐が雪原のソナーなどと呼ばれる事もあって、音には特に敏感。
尻尾は感情に直結しているため、素直。
時には、妖狐の面目を潰さないようにと、喜び狂う尻尾を、ガッと掴んで納める場面もある。
狐は木の上で寝る事もあるくらい、木登りが得意であるため、都月も例に漏れず木登りが得意。
水泳も、サワガニから池にいる魚や鳥類を狩っていたため得意である。

精霊術を使う際、精霊に「様」をつけているが、都月に信仰心はない。
ただ、自分より凄い力がある精霊が「お願い♪」の一言で、馬車馬の如くお願いを聞いてくれるので、せめて「様」をつけないと、いつか精霊術が使えなくなるかもと、都月本人が恐れているため。


<都月の自己喪失について>
ある任務で、仲間を助けるために、妖狐として過ごしてきた日常(世界)との縁をオブリビオンに奪われている。
その影響で、それまで築き上げてきた妖狐、猟兵として過ごしてきた日常と、自分の在り方が喪失、アイデンティティクライシスを引き起こした。
現在は、その喪失感を、「世界が自分を人・妖狐として育ててくれた『証』」として認識。
自分は人、妖狐であるという自覚するようになる。
残された狐の本能と、妖狐としての自覚が都月の中で同居しているため、時々悩んでいる様子。
(かやぬまMSシナリオ「なんのへんてつもないせかい」(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=21829)より)


<精霊「チィ」について>
とある任務で、精霊の卵を孵化させる事になり、卵の持ち主である都月の影響を受けて誕生した「月の精霊の子供」。
名付け親は都月。チィと鳴くのでチィらしい。
チィ本人の意志で、都月と共にいる事を選び、以来都月のそばで過ごしている。
見た目は小さな手乗りサイズの子狐。青白い月の色をしている。
精霊術師である都月とは意思疎通が可能。
子供の割に都月よりしっかりしている。
精霊なので空も飛べるが、普段は怪しまれないように、都月の肩や頭、地面を歩いている。
食べ物も一応食べられるが、主食は月光浴と都月の魔力。
都月は老人(経緯の中で説明)と別れて以来の家族となったチィが可愛くて仕方がない様子。

ある任務(自己喪失の項目で説明)で、都月の中でチィとの縁は切られているが、チィが離れたがらないため、現在も都月の家族として共に生活している。
(志稲愛海MSシナリオ「森の祝福、宴の虹」(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=21486)より)



<キャバリア『いなり寿司1号』について>
都月のサイキックキャバリア。
キャバリアを探していた都月が、ダメ元で店主に勧められた、お蔵入りだった機体。
古代の精霊「アエラ」が宿っている。
他のパイロットでは動かせなかったが、精霊術師である都月が機体内のアエラに話しかけた事で、アエラに認められた。
いなり寿司1号は、難しいキャバリア操作は必要としない。
都月が操縦桿を握り、アエラと精神を接続、魔力や妖気、精気をアエラに注ぐ事で、稼働する。
アエラと精神を繋いでいる関係で、まるで自分の体かのように、いなり寿司1号を操作できる。
都月の使う精霊術や妖狐の技は、そのままいなり寿司1号で出力出来る。
しかし、精霊と精神を接続している都合上、機体が破損等すると、都月も精神的に負担を感じるらしい。
破損した時は、普通のキャバリアの修理、都月が力を注ぐなどで、修復可能。
必要な時は古代精霊アエラを召喚する事でいなり寿司1号を呼び出せる。
なお、いなり寿司1号の機体名の名付け親は都月。
以前参加した任務で都月が考えたロボットの名前だったが、運が悪く(所謂サイコロ事情で)採用されなかった。
その時考えた機体名を一部修正・転用した。
いなり寿司1号の正式名称は

いェーガー(猟兵の)
なチュラル(自然な)
りアル(本当に)
すプライム(至高の)
しステム(システム)

という単語の頭文字らしい。
すまーとふぉんのAIシシリーさんに聞きながら都月なりに真剣に考えたようだ。


<大祓百鬼夜行について>
カクリヨファンタズムおよびUDCアースの戦争において、東方親分「山本五郎左衛門」と交戦。
(交戦については、平岡祐樹MSシナリオ「大祓百鬼夜行④〜マヨイガ大戦争〜 一掃編」(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=34897)より)
その際、山本五郎左衛門の様子に、何かあると感じた都月は、戦後同氏の元を訪れた。
同氏は都月の両親や、都月が転移により九尾に連れ去られた事を知っていた。
都月は、同氏の仲介により両親との再会を果たした。


<日常>
日常会話は問題ないレベルではあるものの、読み書きは現在小学校4〜5年生位。
時々図書館で、絵本や童話を借りて読んでるらしいが、最近は図鑑がお気に入り。
大祓百鬼夜行戦争後は、カクリヨファンタズムの塾で就学に励んでいる。

都月がよく「ヒト」という言い回しをするが、これは人間を含めた「複雑な感情や思考をする存在」を「ヒト」と称している様子。
賢い動物も「ヒト」らしい。
自己喪失後は、自分をヒトと自覚する事により、ヒトを「人」と言うようになる。

喫茶店でヒトの観察するのが好きらしく、時々喫茶店に出没するらしい。
飲むのは何でも飲むらしいが、甘くてミルクが多いものが好きな様子。
他に、炭酸が好きらしく、シュワシュワーな飲み物を好む。

テーブルマナーはお世辞にも良くない。
しかし本人はそれなりに一生懸命やろうとしているらしい。
最近は箸をもつ際、麺を逃がさなくなった。
努力はしている。

20歳になり、アルコールが飲めるようになった。
都月は、果実酒系をサイダー等で割って飲むのが好きらしい。
アルコール耐性としては、一般的なレベル。
ただ、酔うと寂しくなるらしく、甘えん坊になる。
亡くなった育ての親や、記憶こそないものの、実の両親の温もりを自然に求めている。
都月自身も自覚しているため、深酒には気をつけており、人前で飲む時は絡まないように軽めに飲む程度に留めている。

1人で森に入ると、狐の姿で喜び狂っている。
また、本能的にボール遊びにも目がない。
本人は、この我を忘れてはしゃいでる姿を誰にも見られたくないと思っている。
ちなみに、猫じゃらしには「ギリギリ我慢出来る」らしい。

妖狐特有の精気事情は、いわゆる誘惑をして特定の個人から貰うのではなく、自然界やヒトを含めた動植物から、微量を少しずつ拝借している元気●方式らしい。
精気=元気の源なので、とりあえずそれでOKという解釈らしい。
本人に特定のお相手や機会が出来たら、直接頂くこともあるかもしれない?


<骸魂「九尾の狐」について>
都月の中に眠っている骸魂。
都月の記憶を奪った張本人だが、現在は都月を食べる様子はない。
むしろ都月を第二の我が子として、見守っている状態。
都月の記憶は今も一部九尾が保有しているが、別に返してもいいような。
都月が両親との再会を果たした今は、特に保有するこだわりはない様子。
返せと言われれば返すけど、言われないので保有しているという状態。


◆猟兵になるまでの経歴

<誕生~記憶喪失まで>
先祖返りの妖狐の子として、妖狐の両親から狐の姿で生まれた。
両親は我が子に朔太と名付け、大事に育てようとした。
しかし、先祖返りは妖怪の村でも人としては扱われず、不遇な人生を歩むことが多い。
しかも、朔太は狐のスピードで歳をとりつつあり、このままでは10年前後で寿命を迎える事になる。
両親は悩んだ末、不遇で不自由な10年を過ごすより、朔太が自由に生を謳歌できるよう、野生の狐として育てる事を決心する。
狐の巣立ちは生後半年。それまでに狩りや身を守る方法を、両親は朔太に教えていった。

そんな中、骸魂「九尾の狐」が村に襲来した。
九尾は死んだ我が子を探しては村に襲い掛かっていた。
そんな中、朔太を見つけた九尾は、我が子と勘違いをし、2人で静かに生きようと、朔太を連れ、異世界転移をしてしまう。

転移の途中で、朔太が自分の子ではないと気付いた九尾は、朔太の記憶を食べてしまう。
しかし、食べている最中に朔太の「両親との幸せな記憶」を知ってしまった九尾は、両親と自分、死んだ我が子と朔太に似たものを感じ、それ以上朔太を食べるのを辞めてしまった。
そして、朔太を守るかのように、骸魂となって、朔太の中で眠りについた。

そして転移した先は、アックス&ウィザーズの雪山の中だった。
(朔太としての記憶はここまで)

<記憶喪失後~現在まで>
都月は、気がついたら、雪積もる森の中で黒い狐の姿だった。
特に疑いもなく、「自分は野生の狐」と思い行動する。
しかし、雪の中餌も少なく、狐狩りに追われ、飢えに苦しんでいる所、狐の育児目的の群れに助けられる。
以後は狐の育児を手伝ったり、餌を運んだりと、群れの一員となる。

ある日、森で単独熊に襲われる。
命の危機の際に、妖狐に目覚めた。
しかし本人の理解が追いつかず、身体の使い方もよく分からない状態。
その際、銃を持った老人(人間:男性)に熊から助けられる。
老人は、言葉を話さない裸の妖狐を放ってはおけず、時間をかけて慣れさせ、自宅に連れ帰った。
それ以降、老人と生活する事になる。
また、狐のスピードで歳を取っていたが、妖狐に目覚めた事で、ここから人のスピードで歳を取る事になる。

服の着替え、トイレ、風呂、食事、洗濯、掃除、会話、簡単な文字など…
完璧ではないものの、人としての最低限度の生活が出来るレベルまで、老人と2人で生活する事になる。
「都月」という名付け親もこの老人。
老人は都月が上手く出来ないと厳しく叱ったが、上手くできると自分の事のように褒めてくれた。
都月も次第に「じいさん」と呼び慕うようになる。
(老人の名前は、都月本人も知らない)

ある日、老人から「猟兵にならないか」という話を切り出させる。
老人は、昔猟兵を見た事があり、その中に都月と同じような狐火を操る妖狐がいた事を都月に話した。
その上で、猟兵は「人の幸せを守る凄い立派な仕事である」事を説明し、判断は都月に委ねられた。

都月は正直、よく分からなかった。
老人と一緒に居たかった。
しかし、老人の説明の際の「人の幸せを守る仕事」は、きっと老人が喜んでくれる(褒められるような)事だと考え、猟兵になる事を決意、老人の家を離れる。
これが、老人との今生の別れとなる。

ちなみに、苗字に当たる木常野は、猟兵登録する際に、受付のヒトにつけてもらったらしい。
そのまんまである。

猟兵になり、任務もいくつかこなし、生活が安定してきた頃、報告のために老人の家に戻った際、家は綺麗に整理され、老人は老衰でこの世を去った後だった。
この時点で、都月としては、寂しいという感情こそあるものの、まだ悲しいまでは理解できていない。
(猟兵としての活動中である現在は、老人の死を、悲しみとして理解している模様)

現在は、UDCアースの旅団に拾われ、そこで仮住まいをさせて貰っている。
しかし、時々狐の姿で公園の垣根裏や、橋の下の土手で寝泊まりする事もあるようだ。
ヒトとして生活はしているものの、時々料理をサボりつつ、時々狐姿でネズミや小鳥などを食べているようだ。

大祓百鬼夜行の戦争以降も旅団で仮住まいを継続中。
急に両親と言われても親を知らないため、どう接したらいいかわからない点と、すでに巣立った大人の狐という自負もあって、同居はしていない。
両親は、年の近い我が子を驚きこそしたものの、歓迎・尊重をしている様子。
時々実家に帰省しては、両親の手伝いをしたり、妹の面倒をみたりと、少しずつ距離を縮めているようだ。


◆都月のプロフィール・家族構成

木常野・都月(きつねの・つづき)20歳(2021/5/31時点)

本名:樹守・朔太(きもり・さくた)2歳(2021/5/31時点)
ギンギツネ(黒狐)系の妖狐。
精霊術師・シーフの猟兵。

父親:樹守・黄太(きもり・こうた)27歳
アカギツネ系の妖狐。癖毛の明るいオレンジ色の髪。
職業は薬屋。

母親:樹守・朔夜(きもり・さくや)27歳
ギンギツネ(黒狐)系の妖狐。ロング部屋の黒毛の髪。
現在娘の黄夜華を育児奮闘中。

妹:樹守・黄夜華(きもり・きよか)1歳
アカギツネ系の妖狐。父親似の明るい黄色の髪。
チィを抱っこするのが好き。
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2020/01/12 21:23:37
最終更新日時:
2021/06/01 00:17:41
記述種類:
標準

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