木常野・都月 設定

作成日時: 2020/04/18 20:10:06
◆概要

種族:記憶がない森育ちの野生の黒狐(妖狐)

メイン:森育ちの経験を活かした精霊術師
サブ:野生の狐の経験を活かしたシーフ


◆詳細

<全般>
狐育ちのため、人の生活や文化に不慣れ。
複雑な感情面は理解が追いつかない。
妖狐として、猟兵として生活している中で、野生からヒトへ、狐から妖狐への、自分の中の変化で、戸惑ったり混乱する事もある様子。

基本的に無くした記憶には無頓着だが、「自分は狐にもなれず、妖狐にも慣れない半端者」という意識があるらしく、狐に対しても、妖狐に対しても、どこか引け目があるらしい。

ある任務(自己喪失の項目で説明)がきっかけで、自分はヒト、妖狐であるという自覚するようになる。
狐の本能と妖狐の自分との間で、自分の在り方、人の在り方について模索するようになった。

<都月の自己喪失について>
ある任務で、仲間を助けるために、妖狐として過ごしてきた日常(世界)との縁をオブリビオンに差し出した事により、それまで築き上げてきた日常と自分の在り方が喪失、アイデンティティクライシスを引き起こした。
現在は、その喪失感を、「世界が自分を人・妖狐として育ててくれた『証』」として認識。
自分は人、妖狐であるという自覚するようになる。

<戦闘・精霊術・身体特徴>
自然界ならではの事が、ヒトには残酷に見える事もあるため、匙加減がわからず、野生の狐の名残が残っている。
巣立ち前の子供を守るべきものと理解し庇護の本能はあるが、必要があり、殺すと決めれば赤ん坊でも殺す(但し、最近は躊躇するそぶりは見せたり見せなかったり)。
食物連鎖に必要な殺戮は、救助を躊躇う言動をする(猟兵という立場は理解しているので救助はする)、など。

自然界の野生の狐の特技は色濃く残っている。
嗅覚、特に聴覚は、狐が雪原のソナーなどと呼ばれる事もあって、音には特に敏感。
尻尾は感情に直結しているため、素直。
時には、妖狐の面目を潰さないようにと、喜び狂う尻尾を、ガッと掴んで納める場面もある。
狐は木の上で寝る事もあるくらい、木登りが得意であるため、都月も例に漏れず木登りが得意。
水泳も、サワガニから池にいる魚や鳥類を狩っていたため得意である。

精霊術を使う際、精霊に「様」をつけているが、都月に信仰心はない。
ただ、自分より凄い力がある精霊が「お願い♪」の一言で、馬車馬の如くお願いを聞いてくれるので、せめて「様」をつけないと、いつか精霊術が使えなくなるかもと、都月本人が恐れているため。

<精霊「チィ」について>

とある任務で、精霊の卵を孵化させる事になり、卵の持ち主である都月の影響を受けて誕生した「月の精霊の子供」。
チィ本人の意志で、都月と共にいる事を選び、以来都月のそばで過ごしている。
見た目は小さな手乗りサイズの子狐。青白い月の色をしている。
精霊なので空も飛べるが、普段は怪しまれないように、都月の肩や頭、地面を歩いている。
食べ物も一応食べられるが、主食は月光浴と都月の魔力。
都月は老人(経緯の中で説明)と別れて以来の家族となったチィが可愛くて仕方がない様子。

ある任務(自己喪失の項目で説明)で、都月の中でチィとの縁は切られているが、チィが離れたがらないため、現在も都月の家族として共に生活している。

<日常>
日常会話は問題ないレベルではあるものの、読み書きは小学校3〜4年生位。
時々図書館で、絵本や童話を借りて読んでるらしいが、最近は図鑑がお気に入り。

都月がよく「ヒト」という言い回しをするが、これは人間を含めた「複雑な感情や思考をする存在」を「ヒト」と称している様子。
賢い動物も「ヒト」らしい。
自己喪失後は、自分をヒトと自覚する事により、ヒトを「人」と言うようになる。

喫茶店でヒトの観察するのが好きらしく、時々喫茶店に出没するらしい。
飲むのは何でも飲むらしいが、甘くてミルクが多いものが好きな様子。

テーブルマナーはお世辞にも良くない。
しかし本人はそれなりに一生懸命やろうとしているらしい。
最近は箸をもつ際、麺を逃がさなくなった。
努力はしている。

1人で森に入ると、狐の姿で喜び狂っている。
また、本能的にボール遊びにも目がない。
本人は、この我を忘れてはしゃいでる姿を誰にも見られたくないと思っている。
ちなみに、猫じゃらしには「ギリギリ我慢出来る」らしい。

妖狐特有の精気事情は、いわゆる誘惑をして特定の個人から貰うのではなく、自然界やヒトを含めた動植物から、微量を少しずつ拝借している元気●方式らしい。
精気=元気の源なので、とりあえずそれでOKという解釈らしい。
本人に特定のお相手や機会が出来たら、直接頂くこともあるかもしれない?


◆猟兵になるまでの経歴

気がついたら、雪積もる森の中で黒い狐の姿だった。
特に疑いもなく、「自分は野生の狐」と思い行動する。
しかし、雪の中餌も少なく、狐狩りに追われ、飢えに苦しんでいる所、狐の育児目的の群れに助けられる。
以後は狐の育児を手伝ったり、餌を運んだりと、群れの一員となる。

ある日、森で単独熊に襲われる。
命の危機の際に、妖狐に目覚めた。
しかし本人の理解が追いつかず、身体の使い方もよく分からない状態。
その際、銃を持った老人(人間:男性)に熊から助けられる。
老人は、言葉を話さない裸の妖狐を放ってはおけず、時間をかけて慣れさせ、自宅に連れ帰った。
それ以降、老人と生活する事になる。

服の着替え、トイレ、風呂、食事、洗濯、掃除、会話、簡単な文字など…
完璧ではないものの、人としての最低限度の生活が出来るレベルまで、老人と2人で生活する事になる。
「都月」という名付け親もこの老人。
老人は都月が上手く出来ないと厳しく叱ったが、上手くできると自分の事のように褒めてくれた。
都月も次第に「じいさん」と呼び慕うようになる。
(老人の名前は、都月本人も知らない)

ある日、老人から「猟兵にならないか」という話を切り出させる。
老人は、昔猟兵を見た事があり、その中に都月と同じような狐火を操る妖狐がいた事を都月に話した。
その上で、猟兵は「人の幸せを守る凄い立派な仕事である」事を説明し、判断は都月に委ねられた。

都月は正直、よく分からなかった。
老人と一緒に居たかった。
しかし、老人の説明の際の「人の幸せを守る仕事」は、きっと老人が喜んでくれる(褒められるような)事だと考え、猟兵になる事を決意、老人の家を離れる。
これが、老人との今生の別れとなる。

ちなみに、苗字に当たる木常野は、猟兵登録する際に、受付のヒトにつけてもらったらしい。
そのまんまである。

猟兵になり、任務もいくつかこなし、生活が安定してきた頃、報告のために老人の家に戻った際、家は綺麗に整理され、老人は老衰でこの世を去った後だった。
この時点で、都月としては、寂しいという感情こそあるものの、まだ悲しいまでは理解できていない。
(猟兵としての活動中である現在は、老人の死を、悲しみとして理解している模様)

現在は、UDCアースの旅団に拾われ、そこで仮住まいをさせて貰っている。
しかし、時々狐の姿で公園の垣根裏や、橋の下の土手で寝泊まりする事もあるようだ。
ヒトとして生活はしているものの、時々料理をサボりつつ、時々狐姿でネズミや小鳥などを食べているようだ。


◆裏の設定(ほぼ確定事項:多少の修正の可能性あり)

都月は「妖狐の両親から、狐の姿で生まれた妖狐」。
狐の誕生は繁殖期もあることから、冬〜春であるため、夏生まれの都月は狐の出自としてあり得ないため。
ちなみに父親、母親とも同族のアカギツネ。
父はアカギツネ特有の狐色、母親はアカギツネの中に時々生まれる黒狐(いわゆる銀狐)。
都月の癖毛は父親譲り。毛色は母親譲り。母親似。

生まれた都月は、妖狐(人)としての成長ではなく、自然界の狐のスピードで成長していたため、悩んだ末、両親は、都月が奇異の視線の中で不自由な生活をさせるより、狐として大自然で自由に生きる道が幸せである事を選択。
都月を狐として育てることになる。

都月がのちに、育ての親の老人の言葉を理解するのが早かったのは、両親の話している言葉を聞いていた可能性があったりなかったり。

巣立ちは通常の狐であれば夏から秋口にかけて。
都月の場合、生まれ月から計算すると、翌年2月に巣立ち時期になる計算。
餌のない時期に、と両親は戸惑う(はず)。

その後、巣立ちの状況と記憶無くした理由は現在未決定。

また、妖狐に目覚めるまでは狐のスピードで歳を取っているため、実際猟兵登録した時点(2019年8月13日)=誕生日での実年齢?は1歳になる。
妖狐に目覚めてからは、通常通りの速度で成長している。
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2020/01/12 21:23:37
最終更新日時:
2021/06/01 00:17:41
記述種類:
標準

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