木常野・都月 設定

作成日時: 2020/01/12 21:23:37
◆猟兵になるまでの経歴

記憶がない。
気がついたら、雪積もる森の中で黒い狐の姿だった。
特に疑いもなく、自分は野生の狐と思い行動する。
しかし、雪の中餌も少なく、狐狩りに追われ、飢えに苦しんでいる所、狐の育児目的の群れに助けられる。
以後は狐の育児を手伝ったり、餌を運んだりと、群れの一員となる。

ある日、森で単独熊に襲われる。
命の危機の際に、妖狐に目覚めた。
しかし本人の理解がおちつかず、身体の使い方もよく分からない状態。
その際、銃を持った老人(人間:男性)に熊から助けられる。
老人は、言葉を話さない裸の妖狐を放ってはおけず、時間をかけて慣れさせ、自宅に連れ帰った。
それ以降、老人と生活する事になる。

服の着替え、トイレ、風呂、食事、洗濯、掃除、会話、簡単な文字など…
完璧ではないものの、人としての最低限度の生活が出来るレベルまで、老人と二人三脚の生活を行う。
「都月」という名付け親もこの老人。
老人は都月が上手く出来ないと厳しく叱ったが、上手くできると自分の事のように褒めてくれた。
都月も次第に「じいさん」と呼び慕うようになる。
(老人の名前は、都月本人も知らない)

ある日、老人から「猟兵にならないか」という話を切り出させる。
老人は、昔猟兵を見た事があり、その中に都月と同じような狐火を操る妖狐がいた事を都月に話した。
その上で、猟兵は「人の幸せを守る凄い立派な仕事である」事を説明し、判断は都月に委ねられた。

都月は正直、よく分からなかった。
老人と一緒に居たかった。
しかし、老人が説明の際の「人の幸せを守る仕事」は、きっと老人が喜んでくれる(褒められるような事だ)と考え、猟兵となるため、老人の家を離れる。
これが、老人との今生の別れとなる。

猟兵になった後、報告の際に、老人の家に戻った際は、家は綺麗に整理され、老人は老衰でこの世を去った後だった。
この時点で、都月としては、寂しいという感情こそあるものの、まだ悲しいまでは理解できていない。
(猟兵としての活動中である現在は、老人の死を、悲しみとして理解している模様)

現在は、UDCアースの旅団に拾われ、そこで仮住まいをさせて貰っている。
しかし、時々狐の姿で公園の垣根裏や、橋の下の土手で寝泊まりする事もあるようだ。
人として生活はしているものの、時々料理をサボりつつ、時々狐姿でネズミや小鳥などを食べているようだ。
基本情報
更新履歴
情報
作成日時:
2020/01/12 21:23:37
最終更新日時:
2021/06/01 00:17:41
記述種類:
標準

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