TYPEシリーズ歩兵装備
TYPEとは、( Trooper-clone's. Yokefellow. Personal. Equipment. ) の略称。意味合いとしては、「クローン歩兵の相棒たる個人単位の装備」である。
「TYPE」のバクロニムなのはご愛嬌。
その名の通り強化クローンの使用を前提として開発されており、その強靭な身体を最大限に活用できる強力な装備である。
強化クローン
その名の通り、クローンの強化体。エルゴ・ルスツァイアもその一体である。
意識転送を用いる事で、あらかじめ手術を施した兵の損耗を実質的にゼロにする事を目指したものであった。つまりは予備体のある限り高い経験を積んだ兵士を再投入出来るというものであるが、コンセプトは成功を収めたものの、何らかの理由で施設は放棄されている。
態々クローンを生産してから強化しているのは、失敗時のリカバリーやバージョンアップの容易さ、汎用性の高さからであると記されていた。
エルゴが目覚めた後に施設は崩壊し、技術資料等も失われた為、新規生産はほぼ不可能。在庫数は0である。
彼女としては「無くなった方がいい技術」だと感じているが、そのおかげで生きている自分もあり複雑な思いが有るため同様のコンセプトのモノに対してはその有用性への理解と憤りを覚える。
Wシリーズ兵装
歩兵には重量、給電力、演算力などにより使用不能な重兵装。エクステンド・フレームへ装備される。
イクスフェルには、W-AR-C/L、W-BM-S/G、W-HB-V/Hが基本装備として存在しており、装備部位とその種別が第二に記され、第三の〇/〇はその兵装の性質が記されている。よって順に
AR(Arm_Railgun)-C/L(Close-range/Long-range)
BM(Back_Missile)-S/G(Support/Guided)
HB(Hand_Blade)-V/H(Vibrate/Heat)
の意味である。
エクステンド・フレーム
暫定的にクロムキャバリアと判別されている人型兵器。製造年代不明。製造地はエルゴの目覚めた生産施設地下であると分かっている。
(EXtend Frame for Elgo Luszeia)の略。そのまま「エルゴ・ルスツァイア仕様エクステンド・フレーム」の意味である。関節部はシーリングが施され、接地し得る部位にはショック吸収及び安定性向上の為のパッドが装備されている。
全体的に高水準に纏まった性能をしており、本職の電子戦機に劣る水準ではあるが一応の電子戦を行える程の出力、演算力を有しているが飛行は不得意。それでもホバーには十二分な推力であり戦闘機動に活用可能。
TYPE-NCの肩部、手首、腰の神経接続端子とTYPE-MH/NCヘルメットを機体に接続・固定し首から上以外の信号をフルダイブVRの要領でシャットアウトする事で、自分の身体を動かす要領で機体の機動が可能。首を動かせる為に高機動時の加速度の方向の差から来る違和感を無くしており、頭を向けた方向が自機の見ている方向となるのである。
また、TYPE-MH/NCのHMDを用いる為にコックピット内は非常用の一つを除いてモニターを排除され、コックピットブロックを小さく強度の高い構造とする事で生存性を高めている。が、しかし居住性は悪い。
DRS弾
圧縮粒子結晶を組み込んだ特殊弾。結晶状態において安定しているが、一定以上の衝撃により結晶構造が破壊(つまりは着弾)した際に安定性が失われ、粒子状態へと戻る。この時に発生する爆圧とも言える高エネルギー粒子の奔流で着弾、貫通部の内部から破壊し、焼き尽くす。
一度の貫通で粒子を消費し切るか、複数貫通するまで消費仕切らないかは発砲前に結晶の圧縮率調整を行い、調節可能である。