PBWめも
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【仮プレ】外宇宙への出航~See You Again
作成日時: 2020/03/29 01:46:02
■こん子、タイガ
●
「あんたが親玉か。人の性別を変えて好き勝手にするヤツは放っちゃおけねぇ!」
怪物により女性にされ、女性としての生活で四苦八苦してきたタイガにとってお栄の所業は決して許されない事だ。
タイガは目の前で余裕の笑みを浮かべるお栄に突撃する。その動きは先の忍者達の時とは比べ物にならない程に洗練されていた。
「この体にも慣れて来たし速攻で終わらせてやるぜ!」
タイガは目にも止まらぬ速さお栄の傍まで突撃する。そして、喧嘩殺法がお栄に炸裂するかと思われたその時、6本の尾がタイガの四肢に絡みつき拘束した。
「確かに速攻で終わったね。あんたが捕まるという形でやけど。」
「くそっ!? 離しやがれ! ……ひゃあっ!?」
拘束されたタイガの体にお栄の手淫が襲い掛かる。
先の戦いで半場曝け出された胸が揉みしだき、破けたズボンの穴からお尻を弄ってゆく。
その快感は地面を無造作に転がされた時に感じたものとは比べ物にならなかった。
「ほらほら、うちの事を放っといてええんか? このままだとうちがどんどんあんたの気持ちようなれる場所が増やしてしまうよ?」
「んぅう! ……くそっ……このままじゃ……あんっ! ……うぁあ!? 何処を弄ってやがる!?」
「何処って、女の子が特に気持ちようなれる場所やよ? それにしてもあんた、普段からここを弄うとるのとちゃうか?」
更にお栄は手を下着の中に潜り込ませるとその下に隠された花園を弄り始めた。お栄の手が動く度にタイガは嬌声をあげてしまう。
「そ、そんなわけ……はぁん!? そこぉ……摘まんじゃ……んぁああああああ!!」
「軽う弄うただけなのにこんなに濡れてちゃ説得力ないで。嘘つきにはお仕置や。」
股間部から迸る快感に必死に抗おうとするタイガ。しかし、お栄に容赦なく手の動きを速め花園の敏感な突起を抓りタイガを絶頂へと導いてゆく。
そして、お栄によるタイガの調教の場にこん子が迷い込んできた。
「ちょっと、増えすぎたのです……重いのです……。」
先の戦いにおいて襲い掛かる忍者を次々と精神崩壊に追い込んだこん子であったが、その代償は決して軽くはなかった。
忍者から奪い取った脂肪よりこん子の胸は領域突入時とは比べ物にならない程に胸が大きくなってしまったのだ。
お陰で他の猟兵達が変化した体に慣れてゆく中、こん子だけは未だに思うように動けずにいた。
「出来る範囲で、私頑張ってみるのです!」
だけどこん子はめげない。上手く戦えないのならば他の猟兵達の手助けをすれば良いと考えていたからだ。
そんなこん子を見つけたお栄は良い事を思いついたと言わんばかりの笑みを浮かべると、6本の尾でタイガの姿を隠しこん子へと声をかける。
「これまた元気な子が来たね。」
「あなたがお栄さんなのですか? 綺麗な人なのです♪」
こん子は漸く出会う事の出来たお栄の姿を見て小さいながらも整った容姿と艶やかな毛並みの6尾を褒め称える。
対するお栄は戦意の欠片もなく自身の容姿を称えるこん子に困惑するが、その言動から元の姿がとても幼い事を察した。
「ありがとう。あんたこそ綺麗だと思うで。」
「ありがとうなのです♪ 今の私の方は沢山の人を引き寄せられそうなのです!」
「確かに今のあんたなら殿方は誘惑されそうやなぁ。所であんたは何を頑張るつもりでここに来たん?」
「何を頑張るかなのです? 勿論、他の猟兵さんの手伝いなのです!」
お栄は全く敵意を見せないこん子を微笑ましく思いながらも先程のこん子の言葉についての詳細を聞いた。そして、こん子からの回答にお栄は満面の笑みを浮かべる。
「仲間の為に頑張るなんて、あんたはごっついええ子やなぁ。」
「そうなのです♪ こん子は良い子なのです!」
「……実はこん子ちゃんの手助けが必要そうな猟兵をうちは知っておるんや。」
「本当ですか! 何処にいるのですか?」
キョロキョロと辺りを見回すこん子に対しお栄は6つの尾を解き中に隠されていたタイガを露わにする。
お栄がこん子と楽しい会話をしていた間もタイガは6つの尻尾に身体の隅々まで磨き上げていた。
お陰でタイガは尻尾から解放されても碌に動く事が出来ず、その顔は快感に蕩け切っていた。
「この娘がその猟兵さんや。」
「あわわ……す、凄い事になっているのです。」
「あふぅ……み、みるなぁ……。」
お栄の尾の中から出て来たタイガにこん子は慌てて駆け寄り容体を診ようとした。だが、間近で見たタイガのあられもない姿にこん子は顔を真っ赤にして固唾を飲んでしまう。
「具体的にはどう凄い事になっとるのかな?」
「えっと、服を着てるのに大事な所は丸見えだし、顔も凄く気持ち良さそうなのです……。」
「そう、この娘は男やった癖にちっと弄るだけで喘いでしまうごっつい厭らしい子なんや。」
「そ、そんなことは……んぁあ!?」
「本当なのです……厭らしい人なのです……。」
お栄の言う手助け、それはタイガを完全に堕としきる為の止めを刺す事であった。中身が明らかに幼いこん子に厭らしいと判断されてしまえばタイガの心は致命傷を受けると考えたのだ。
必死に否定しようとするタイガの口を遮るようにお栄は再びタイガの体を弄び始めた。散々お栄に弄られたタイガはお栄の言葉通りに喘ぎ声を出してしまう。
お栄に成すがままにされる姿を間近で観察されている事にタイガは惨めさと恥ずかしさの感情が際限なく高まってゆく。
そして、こん子からの厭らしい子認定にその感情は限界を迎えた。
「わ、わたしは……わたしは……! 厭らしい子なんかじゃないよぅ!」
羞恥の感情が限界を迎えたタイガの体が急激に巨大化してゆく。そして、言葉遣いまでも女の子の様になっている事に気が付かないままお栄を殴り飛ばした。
間もなくしてユーベルコードの効力が切れたのかタイガの体が小さくなっていく。
だが、急激な巨大化はタイガに更なる代償を強いた。タイガの着ていた衣類が急激な巨大化に耐え切れず破れてしまったのだ。
最早タイガの服は衣類としての役目を果たしておらず、タイガが不用意に動こうものなら大事な所が丸見えになってしまうだろう。
「ぐすっ……服……やぶけちゃったよぅ……。」
「あわわわ! 取りあえず、こん子の尻尾の中に隠れるののですよ!」
急展開の連続に唖然としていたこん子は漸く再起動を果たし、蹲り泣きじゃくるタイガの裸体を慌てて6本に増えた尾で隠すのであった。
■マギアルツインズ
●
「何とか動くのには慣れて参りましたが……やはり力だけはどうにもなりませんわね……。」
忍者達との戦闘を経て小柄な体での動き方は大分慣れて来たマギアルレッドであったが、力の変化ばかりはどうにもならない。
持つ事すらできなかったマギアルソードに比べれば遥かにマシだが使い慣れない武器である事も相まって思う様に攻撃出来ずにいた。
「ですが私達はヒーロー、この程度の事で諦めはしませんわ! さぁ、平和の為に参りますわよ!」
だが、レッドはヒーローとしての矜恃から諦める事無く何処からともなく落ちて来たお栄へと立ち向かう。
「……いや、さっきの敵もですけど結局はこういう敵になるんですね……。」
一方でマギアルブルーは忍者達に続いて現れたお栄達の姿にげんなりとしてた。
以前にもブルーは似たような趣向の敵と戦った事はある。ふざけた行動をとるが油断すると大変な目に合わされる恐ろしい相手だ。
「ですがこの様な場所を造り出す強敵、気を引き締めて行かないと……。」
しかも今回の相手であるお栄は猟兵ですら抗う事の叶わない妖術に満ちた空間を生み出せる強力なオブリビオンだ。気を抜けば一瞬にして大切なモノを奪われかねないだけに気を抜く事は出来なかった。
そして、そんなマギアルツインズの二人に気が付いたお栄がゆっくりとした足取りで二人へと近づいてくる。
「ここにもかいらしい娘がおったんやな。そんな危ない物はほかして、うちと気持ちええ遊びをしよ?」
「遠慮させて頂きますわ! あぁもう、ブルーいつもこんなに硬い弦を引いてましたの?!」
お栄が狙いを定めたのはやはりというべきか小柄なブルーの姿となったレッドだ。幼子を諭すように語り掛けながら迫るお栄にレッドは慌てて距離をとる。
逃げながらも魔力弾による反撃を試みるレッドだが硬い弦を精一杯引いて放たれる魔力弾は威力は弾速が遅い。集団故に避けるにも限界があった忍者達とは異なり、お栄は舞う様にして魔力弾を避けてゆく。
「そういえばこの弓、大きさを変えられましたわよね……。」
ふとレッドはブルーが必要に応じてマギアルボウの大きさを変えていた事を思い出した。試しに小さくなれと念じてみればマギアルボウの大きさが半分程度にまで縮まった。
試しに弦を引いてみれば先程までとは比べ物にならない程に弦を引きやすくなっていた。そして、レッドは先程とは比べ物にならない速さで魔力弾を連射してゆく。
「これなら問題なく引けますわ! 食らいなさいませ!」
「あらあら、急に当たる様になったね。けんど、この程度でうちを止める事は出来んよ!」
連射速度のあがった魔力弾には流石のお栄も避け切れず被弾してゆく。だが、魔力弾は6つの尾で受け止められてしまいお栄を多少怯ませる事は出来ても有効打にはなり得ない。
お栄とレッドの追いかけっこは膠着状態へと移行した。
「レッドに打撃力がない以上、私が決めないと……だけど、至近距離に寄られたくはねーですね。」
レッドとお栄の追いかけっこが続く中、ブルーは攻めあぐねていた。
今のレッドではお栄に有効打を与える事は出来ないがブルーなら有効打を与える事が出来る。だが、不用意に近づけばお栄に捕まり大変な目に合うかもしれない。
「状況的にレッドが時間を稼いでくれるはず……ここは機を伺うですよ。『―Mageal Shooter Barrel Break―』」
それにレッドもただ逃げるだけではなく何か策を練ってくれているかもしれない。ブルーはレッドを信じて最高の一撃を叩き込む為の準備を始めた。
「やはり、今の私では決定打に欠けますわね……。まずは動きを止めさせていただきますわ! 『―Mageal Chain―』」
「何回撃とうと無駄や。……っ!? これは……鎖?」
何度放っても有効打を得られない事にレッドは更なる手を打つ。ブルーであれば麻痺属性の矢で安全に動きを止められるのだが、レッドにそれは出来ない。
故にレッドは危険を覚悟してユーベルコードを発動させる。魔力弾の連射を尾で受け止めたお栄の体に突如として鎖が巻き付き、近くの地面へと突き刺さる。
同時にレッドの体にも鎖が巻き付くとお栄に巻き付く鎖が突き刺さった地面の近くへと突き刺さった。
「さぁ、これで足を止めさせてもらいましたわよ! ひゃぁっ!?」
「緊縛を自ら望むなんて、かいらしい見た目ぇしてとんだ変態やなぁ。」
鎖によりお栄の動きは制限された。だが、マギアルチェインは本来レッド自身の動きも制限する代わりに逃げる相手にレッドとの戦いを強いる技だ。
自身の技により動きが制限されたレッドはお栄から逃げきれず捕まってしまった。
そして、始まるのは生娘すら瞬く間に堕とすお栄の手淫による調教だ。
「そ、そこは……あぁんっ! ぶ、ブルー……今ですわよぉ……ふぁああっ!?」
「くすくすくす、軽う摘まんだだけでこの反応なんて、ここを弄うたらどうなってしまうんやろうか?」
「レッド、無茶しすぎですよ!」
お栄の手が胸の先を摘まみ上げればレッドは可愛らしい声で喘いでしまう。更にお栄の手が股間部に伸びれば喘ぎ声は嬌声へと変化する。
レッドの身を顧みない足止めにブルーが慌てて飛び出すと剣を弓に見立て、魔力の矢をつがえながら二人へと接近する。
「ほらほら、我慢せんで気ぃやってしまいなさい。……きゃぁっ!?」
「これで終わりです!見様見真似、私流『マギアルセイバー』!」
レッドを弄ぶ事に夢中なお栄のわき腹にブルーが突き出したマギアルセイバーが突き刺さる。そして、マギアルセイバーが突き刺さった瞬間に放たれた魔力の矢がお栄の体を吹き飛ばした。
「あふぅ……ぶりゅー……しんじてましたわよぉ……。」
「……これは不味い事になってやがりますね。レッド、一旦退くですよ。」
お栄に一撃を加える事が出来たブルーは蕩けた顔で礼を言うレッドを優しく抱きかかえると一時撤退を始めるのであった。
■シャルロット
●
「無意識の内に女口調で話してたみたいだね。」
シャルロットは自身の胸を持ち上げながら忍者達との戦いを振り返っていた。
先の戦いでシャルロットは自身のユーベルコードで女体化したわけではなかった為に男口調で話しているつもりでいた。
しかし、実際には終始女口調でいた事にシャルロットは気が付いたのだ。
「もしかしたらこの領域って精神にすら干渉しているのかしら?」
そう考えれば先の戦いにおいて忍者達が年端も行かない少女の姿となった猟兵達に対する態度も納得できた。
想像以上に領域の力が強力であった事に驚きながらもシャルロットは自身の大きくなった胸に視線を向ける。
「それにしてもデカい胸だね……今まではゆっくり堪能する時間もなかったし、色々堪能させて貰おうかな。」
草食系を自称するシャルロットだが女体に対する興味は人並み程度にはある。
普段、【鎧纏いし戦乙女】を使う際にも寿命を削るというデメリットのお陰で女体化した体を気にする余裕はなかった。
だが、今のシャルロットに寿命の問題はない。故にシャルロットは今の自身の体を堪能しようと思ってしまった。
「んぅ……胸を揉まれるのってこんな感じなんだ……。」
シャルロットはおもむろに自身の豊満になった胸を揉み始めた。胸を揉む度にシャルロットの体になんとも言い難い感覚が迸る。
普段のシャルロットならまずしないであろう行為だが、先程から視界に入って来る淫らな行為に興じる女性達に感化されているのかもしれない。
そして、シャルロットの手が股間部へと延びようとしたその時、何処からか飛んできたお栄がシャルロットの傍に着弾した。
突然の事に熱に浮かされていたシャルロットも正気に戻りお栄から距離をとる。
「うわぁ! どこから飛んできたんだい?!」
「あいたたた、最近の子はやんちゃやなぁ……。……あらまぁ、お楽しみの所を邪魔してしもうたようやねぇ。」
よろめきながらも立ち上がったお栄は多少砂埃に汚れているものの、目立つ傷は着物のわき腹に空いた穴から見えるものだけだ。
そして、お栄はシャルロットの様子から何かを悟ったのか満面の笑みを浮かべるとシャルロットへと歩み寄って来る。
「一人寂しゅう慰めとるなんて可哀そうに。安心してつかいうちが慰めたるよ。」
「それは遠慮させて貰うよ! 」
お栄の目を見て捕まったら取り返しのつかない事になると考えたシャルロットはパワードスーツのブースターを吹かすと上空へと退避する。
そして、距離を詰められない様に肩部誘導兵器による攻撃を開始した。上空から降り注ぐミサイルの雨が周囲の地形諸ともお栄を攻撃してゆく。
流石のお栄も上空を陣取る敵に反撃する術がないのか只管に回避を続けていた。
「ちっと待って! 照れ隠しにしては激しすぎや! きゃあぁあっ!?」
「どうやら攻撃を受ける心配はなさそうね。……それじゃあ、改めて変化した体を堪能させて貰おうかしら。」
眼下で慌てふためくお栄を他所にシャルロットは再び自身の体を弄り始めた。その口調は再び女口調になっている。
その動きが段々と激しさを増してゆき、ついには服が乱れる事も気にせずに体を弄り嬌声をあげはじめてしまう。
「あぁんっ! すごい、これが女性の快感なのね! んぁあああ!」
そして、ミサイルの雨により破壊されてゆく大通りの中にお栄の姿がない事にシャルロットが気づく事はなかった。
■アルタ
●
「これが大人になったわたし?」
猟兵とお栄との決戦が始まって間もなく、新たに領域に突入する者がいた。アルタ・ユーザック(ダンピールのマジックナイト・f26092)だ。
願掛けでは『大人になった自身』を想像していたアルタは領域に突入する事により変化した自身の体を見回した。
「胸が大きくなってる……。」
背丈の変化はあまりないようだが胸が衣類の上からでも分かる程に大きくなっている。肩にかかる程度のセミロングだった髪も腰に届く程のロングヘアーになっていた。
「うふふ、新しいお客さんが来たわね!」
「そんな所に立ってないであたい達と遊びましょ!」
自身の姿の確認を終え、花街へと足を踏み入れたアルタを取り囲むように着物を着た女性が現れた。
お栄の妖術により女性の姿にされた挙句、快感の虜にされてしまった者達だ。女性達はお栄により仕込まれた技を使いアルタも同類に引き摺り込もうと迫りくる。
「今回の相手に接近戦はダメ……それにあれも一応は一般人、殺すわけにはいかない。」
貧民街出身のアルタはこれまでの人生の大半を剣術・魔術・シーフの鍛錬に費やしてきた。そんな彼女にとって性的な分野は未知の存在だ。
下手に接近戦を挑めば瞬く間に無力化されてしまうかもしれないと考えたアルタの取る選択は遠距離戦一択だ。
「生憎とわたしはあなた達と遊ぶつもりはない。代わりに『最期のお花見を楽しんで?』」
アルタの詠唱に応じるようにルーンソードが無数の氷で出来た花びらに変化すると女性へと襲い掛かる。
「きゃっ!? お栄様に貰った服を裂くなんて酷いわ!」
「うぅ……急に寒くなってきたよ。」
アルタの意を汲み取った氷の花弁はアルタに襲い掛かろうとするを女性達の周囲を飛び回る。
氷の花弁は時折女性達の衣類に切り裂いてしまう事はあっても女性達を直接傷つける事はない。
だが、無数の氷が飛び交う事により巻き起こる疑似的な吹雪は女性達の体温を奪い動きを鈍らせていった。
「そろそろ別の場所に移動したほうがよさそう。」
暫くしてアルタは氷の花弁をルーンソードへと戻した。あまり低温の環境に晒し続けても低体温症による死を招く恐れがあるからだ。
既に女性達は顔が青く白くなり動く事も儘ならない状態であり、氷の花弁による吹雪が止んでもアルタを追う事は出来ないだろう。
こうしてアルタは別の場所で猟兵達を待ち受けているであろう女性達を無力化する為に移動を始めるのであった。
■獏ノ進、ポプラ、アレクサンドラ、星流、隆豊、火華流
●
猟兵達とお栄の戦いが続く中、花街を高速で移動する者達がいた。一人はミニモトバイクを駆る獏ノ進だ。
「真の姿も随分と変化しているようですね……。」
獏ノ進はハンドルを握る自身の腕を見てそうごちる。今の獏ノ進の体は武者鎧を思わせる甲殻に覆われていた。
頭部も額から伸びる一本角を巻き込む様にして半首状に甲殻が形成されており。今の獏ノ進は鎧武者という言葉が相応しいだろう。
そんな獏ノ進に先行するのはハーレーを駆るは星流だ。ハーレーに搭載されたレーダーの反応を頼りに花街を突き進む星流の顔は限りなく無に近かった。
「アレの姉とかやるの……すごく大変だと思うぞ……。」
獏ノ進から聞いた領域の主の目的に聞いた星流は呟いた。妹の火華流は我が強く自由奔放な性格だ。
今までも火華流の気まぐれに星流は幾度となく振り回されてきた。
今回の依頼でも星流は振り回されているのだが、獏ノ進の話が正しければ火華流も現在進行形で大変な目にあっていることだろう。
星流はなんだかんだいって妹の事を大切に思っている。なので渋々だが妹を救助する為にハーレーを走らせていた。
「この音は。どうやら目的地が近いようだね。」
「皆、無事だといいんだけどね……。」
暫くして獏ノ進の耳に嬌声や喘ぎ声とは異なる喧騒が入り始めた。恐らくは忍者に連れ去られた猟兵達が必死の抵抗をしているのだろう。
星流と獏ノ進は不安に駆られながらも各々の愛機のスピードを速めた。
●
ここで時間は忍者に攫われた猟兵達が目を覚ました直後まで遡る。
「……本当にあなた達は何もしてないんでしょうね?」
「だ~か~ら、オイラ達は寝ているオマエ達に何もしてないって言ってるだろ!」
忍者に攫われた猟兵の一人である火華流は目覚めて早々に偶々目に入った妖狐の少女を問い詰めていた。
火華流忍者が移動を始めてからも必死に抵抗した。だが、途中で怪しい薬を飲まされた挙句、気絶するまで大きくなった胸を徹底的に弄られてしまったのだ。
そして、目覚めてみれば装備品の大半が奪われている上に衣類も乱れ切っていたのだから慌てて問い詰めたくなるのも仕方のない事だろう。
「うぅ……捕まってしまいました……。……嘘……更に大きくなってる……。」
一方で部屋の片隅で唖然としているのはアレクサンドラだ。先の戦いでは自爆した挙句に連れ去られるという散々な結果であった。
しかも、ただでさえ大きい自身の胸が張って更に大きくなっていた。
「あれ……ここってどこ?」
続けて目覚めたのは忍者達に散々弄ばれた末に失神させられてしまったポプラだ。
猟兵達が三者三様の反応をする中一番に目覚めていた隆豊が3人へ声をかける。
「目覚めて早々に悪いが長々と相談してる時間はなさそうだ。逃げるか戦うか、三秒で決めてくれ。」
ポプラが目覚めるのに合わせ人形を抱えた少女による説明が始まっていた。既に説明も佳境に入っており4人を取り囲む少女達は今にも飛び掛かってきそうなのだ。
大広間にいる少女達の数は人形を抱える少女を除いても15人を優に超えている。単独で動いたところで直に捕まり大変な目に合うのが関の山だ。
それならば全員で目的を統一して動いた方が成功する確率は高くなると隆豊は判断したのだ。
「逃げなきゃいけないけど……胸が気持ちよく……じゃなくて、邪魔で逃げられそうにないです。」
「ボクもこの状況で逃げるのは無理だと思う。それに、ここにいる人達をどうにかして助けないと。」
「私も戦うのに一票よ。忍者との戦いでは醜態を晒しちゃったし、ここで頑張らないとお姉ちゃんに怒られちゃうわ。」
「そうか、それじゃあまずはあのあからさまに怪しい人形を壊す事を目標にするとしよう。」
こうして4人の猟兵達にとって圧倒的不利な戦いが始まった。
●
「キミ達が浚われた子だよね? だったら早く帰ろうよ!」
先陣を切るのはポプラだ。
早々にやられてしまった為に未だに変化した体に未だに慣れていないポプラは少女達を誤って殺す事を恐れてユーベルコードを使えずにいた。
せめて、他の味方が行動を起こす為の時間稼ぎだけでもとポプラは少女達の説得を試みる。
「帰る? 家も家族もいないわたしは何処に帰ればいいの?」
「帰りたいけれど、今のオイラを養う余裕なんてオイラの家族にはないよ。」
「そんなことはないよ! 皆の家族もきっと心配して……うひゃあ!?」
しかし、ポプラの説得に多少揺らいでも応じる者はいなかった。
ある者は妖術が魂にまで刻み込まれ、お栄が討たれたとしても元の姿に戻る事のない自身を受け入れて貰えないと言う。
また、ある少女は負担を増やす事しか出来なくなった自分が家に帰る資格はないと否定する。
否定され続けても少女達を説得を続けるポプラだが背後から忍び寄ってきた一際幼い少女により中断させられた。
「みんな、まどわされちゃだめ! あなたもみんなをまどわさないで!」
「んぅうっ!……ボ、ボクは惑わしてなんか……そこを摘まんじゃダメぇ!」
何時の間にかポプラの周囲に濃厚な呪詛が蔓延していた。呪詛はポプラの体に疼きを与え、説得に揺らいでいた少女達を再び情欲に支配された獣へと変えてゆく。
そして、少女達はポプラに群がるとその四肢を貪るかのように弄んで行く。
「せっとくなんてバカなことがにどとできないようにきょういくしてあげる。」
「あんっ! そこは……弱いのぉ……あぁん!」
僅かな反応の違いから腋とお尻が弱い事を見破った少女達は次第に腋とお尻を重点的に責めてゆく。間も無くしてポプラの声は甘く蕩けたものへと変化してゆく。
あまりにも激しい責めにポプラは成す術もなく絶頂を迎えるが少女達は止まる事無くポプラを嬲り続けた。
「うふふ、それじゃああなたもみんなといっしょにたのしんできなよ。」
「ふぁい……お姉様……。」
暫くしてポプラは赤い狐の耳と尻尾を生やした眷族と成り果てて少女に甘えていた。
「いやぁ……首輪なんて……つけないで……。」
「こんな牛みたいな胸を持つ子にはこれがお似合いだよ!」
次に少女達に立ち向かったアレクサンドラは大きな胸のせいで上手く動く事が出来ず早々に少女達に捕まってしまった。
逃げようとする度に胸を弄られ、快感で逃げられないアレクサンドラに少女の一人が何処かから持ってきた首輪を取り付ける。
そして、首輪に着けられた紐を曳かれてアレクサンドラは人形を抱えた少女の元へと引き摺られてしまう。
「ねぇ小太郎! この子は妹じゃなくて乳牛にしてあげた方が幸せになれると思うんだけどどうかな?」
「そ、そんな……私は人狼であって牛じゃ……きゃいんっ!?」
「軽く絞っただけで母乳を滴らせちゃうのに牛じゃないなんて説得力はないよ!」
少女の言葉を必死に否定するアレクサンドラだが絞る様に握るだけで胸の先から母乳が滲み出した。小太郎と呼ばれた少女が従えている繰り手で胸を揉めば勢いよく母乳を噴き出してしまう。
「たしかにこのこはいもうとじゃなくてうしさんのほうがいいね。」
「きゅーん……もう……我慢できない……いじめて……私の胸……もっと、いじめて!」
繰り手による責めはその大きさに反して繊細で熟練の畜産家の如くアレクサンドラの胸に快感を与え母乳を搾り取ってゆく。
その快感はアレクサンドラの心をも蝕み、気が付けばアレクサンドラは舌を垂らしながら更なる責めを懇願していた。
だが、アレクサンドラの懇願に反して繰り手はアレクサンドラの胸から離れてゆき、入れ替わる様にしてアレクサンドラの痴態を眺めていた少女達が群がった。
少女達はアレクサンドラの胸を全身を使って揉みしだき、硬くなった胸先に吸い付いて母乳を啜り、繰り手を真似るかのようにアレクサンドラから母乳を絞り出そうとする。
「今度はオイラに絞らせてよ! ……うわぁっ!?」
「せめて……一矢報いないと……ふぁあっ!」
止む事無く続く責めにアレクサンドラは言葉も発する余裕すらなくなっていた。
それでも僅かに残された理性を振り絞って母乳を絞ろうとしていた少女達を胸で挟むと、豪快に振り回して人形を持つ少女へとぶつけようとする。
だが、快感で力の抜けた体では緩やかにしか振り回す事が出来ず、快感で蕩けた思考ではまともに狙いを定められるわけもなく人形へ攻撃する事は叶わなかった。
そして、豪快に振り回される胸は幾度となく床に叩きつけられ、床に叩きつけられる度に快感が迸り、僅かに残った理性を母乳と共に噴き出していった。
「きゅーん……。」
「あぅう……目が回るぅ……。」
こうして一矢報いる為の攻撃は不発に終わったアレクサンドラは全身を母乳に塗れながら胸への快感を求める雌牛と化した。
そして、アレクサンドラの胸の間から目を回した少女が顔を出すのであった。
「レガリアス・エアシューズが残っていたのが幸いだったわ! 『HIKARU・GEAR発動!!』」
火華流はただの履き物と思われて奪われる事のなかったレガリアス・エアシューズを駆使して大広間を駆けてゆく。
少女達も高速で走り回る火華流に翻弄されて捉える事が出来ない。だが、高速での移動は火華流の体にも大きな負担をかけてゆく。
「んぅっ! ……服が擦れているだけなのに……!」
部屋を激しく動き回るという事はそれだけ部屋中に満ちた呪詛を取り込みやすくなる事を意味する。
火華流の体に染み込んだ呪詛は服を擦れる刺激すら大きな快感に変換して火華流の体を蝕んでゆく。
「このまま逃げてても埒が明かないわ……。これで死んでも恨まないでね……!」
このままでは何れ快感に堕ちてしまうと危機感を抱いた火華流は足を止めると畳を引っぺがし豪快に振り回し始めた。
火華流を捕まえようとしていた少女達は火華流の突然の凶行に慌てて逃げてゆく。
「これでも食らいなさい!」
畳が充分に勢いが乗るの見計らい火華流は人形を抱える少女目掛けて投げつけた。
畳は手裏剣の様に高速回転しながら少女へと飛んで行くとそのまま少女に直撃して砕け散った。
だが、畳が砕け散った後には無傷の少女が佇んでおり、背後に従えた繰り手には部屋に満ちる物とは比べ物にならない程に濃厚な呪詛が渦巻いていた。
「わたしにこうげきはむいみだよ。あなたのこうげきはかえしてあげる!」
「無傷ですって!? きゃぁ!」
まさかの無傷に驚愕する火華流へ繰り手から呪詛が放たれる。あまりにも濃厚な呪詛は物理的な衝撃を伴って火華流を吹き飛ばす。
そして、呪詛は火華流の体は瞬く間に蝕んでゆき、感覚を変質させてゆく。
「みんな、わたしにこうげきするわるいこにおしおきをして!」
「体が……あつい……! ちょ、ちょっと、ポプラちゃんったらどうしたのよっ?! 待って、その尻尾で何を……あぁんっ!?」
「ひかりちゃん……お姉様を困らせちゃ駄目だよう。」
火華流にお仕置をする為に迫る少女達の中に新たに眷族に成り果てたポプラが混ざっていた。ポプラは火華流の脚に組み付くとレガリアス・エアシューズを脱がせてしまう。
そして、曝け出された足をポプラはお尻から生えた尻尾で撫で始めた。ふわふわな尻尾が足の裏を擦る度に何故かくすぐったさではなく、快感が迸る。
更に別の少女が火華流の頬を叩けば何故か痛みではなく快感が襲う。そう、火華流はありとあらゆる感覚が快感となる体にされてしまっていたのだ。
「ふぁあああ!? なんで、なんで叩かれてるのに気持ちいいの!? 駄目! これ以上されたラ堪えられないのぉ!」
「うふふふふ! これであなたもいもうとだね!」
そんな状態の火華流が少女達の責めを耐えられるわけがなく、短時間に連続して絶頂させられてしまう。
そして、ポプラと同様に”領域に突入した時に仕込まれた”呪術が最後の効果である眷族化を発動させる。
少女達が退くとそこには狐の耳と尻尾を生やした火華流が横たわっていた。
「くそっ! これ以上は持たないぞ!」
隆豊は追い詰められていた。全員で戦い始めて直にポプラとアレクサンドラの2人が堕ちてしまい攻撃する隙すらなかった。
そして、善戦していた火華流も今しがた堕ちてしまい隆豊を堕とす為に襲い掛かる者の一人に加わってしまった。
いくら大広間と言っても20人近くに追いかけられて逃げ切れるわけがなく、無敵城塞による籠城戦に移らざるを得なかった。
「隆豊ちゃんも一緒に気持ちよくなろうよぅ!」
「いい加減、隆豊ちゃんも我慢できなくなっているんじゃないの?」
「お前ら正気に戻れ! くそっ体が疼く……!」
幸い、少女達による愛撫は攻撃と認定されているのか全て防ぐ事が出来ている。だが、部屋の中を漂う呪詛は防ぐ事が出来ず隆豊の体は呪詛に蝕まれ段々と疼き始めていた。
更に少女達は目の前で淫らな行為をする事により隆豊の劣情を掻き立てようとしており、その様子を小太郎と呼ばれていた少女がアレクサンドラの胸を椅子代わりに眺めていた。
「ぐぅ……これ以上は……万事休すなのか……?」
「いいや! そんなことはない!」
「皆! 助けに来たよ!」
とうとう疼きを堪えられなくなった隆豊は無敵城塞を解除すると蹲ってしまった。そして、隆豊を嬲り妹に迎えようと少女達が突撃した瞬間、大広間の壁がぶち破られた。
壁をぶち破ったのは獏ノ進の改造消火器による一撃だ。そう、獏ノ進と星流は辛うじてではあるものの間に合ったのだ。
「……本当にギリギリのところだったようだね。まずは少女達を無力化するのが先決かな。」
「思ったよりも数が多いね……『一人じゃキツイんで手を借りますか』。」
突然の乱入者に混乱する少女達を無力化する為に獏ノ進と星流は行動を開始する。
まずは各個撃破をする為に獏ノ進が手荷物改造消火器から消火剤を振りまき煙幕張った。そして、影の中からくノ一を呼び出すと手分けをして少女達の無力化を始める。
くノ一は巧みに少女の背後に忍び寄ると手刀で気絶させてゆき、獏ノ進は同じく手刀で気絶させながらも時々魔が差して少女を篭絡する事により無力化を進めてゆく。
「『壊したり傷つけたりするばかりじゃ無い……!』」
星流は煙幕による混乱から立ち直りつつある少女を強化した視力で見つけては拘束魔力弾を撃ち込む事により拘束、無力化をしてゆく。
そんな星流の背後から眷族と化した火華流がにじり寄る。
「お姉ちゃん……私とキモチイこと……しよ?」
「…………よく似てるけど、僕の妹は妖狐じゃないから……。」
案の定、大変な事になっていた火華流を星流は冷めた目で見下ろすと容赦なく拘束魔力弾を撃ち込み無力化した。
「みんな! わたしたちじゃこのひとたちにかてないよ! いったんにげるよ!」
「逃げるのはいいけれど、その人形は破壊させて貰うよ。」
少女達が次々と無力化される中、仲間に呼びかけながらも逃げようとする小太郎と呼ばれていた少女に獏ノ進が立ち塞がる。
人形により攻撃されても迎撃されると考え強引に突破を試みる少女に獏ノ進は先程の戦いで手に入れた薬瓶を投げつけた。
「わたしをこうげきしてもむだだよ! おねえさまのにんぎょうがかえりうちにしちゃ……きゃっ!?」
「おぉっと、確かにこれを受けたら不味い事になりそうだ。……だけど、一度に防げる量には限界があるようだね。」
薬瓶は少女にぶつかる直前で見えない何かに阻まれ砕け散り、同時に繰り手から呪詛の塊が獏ノ進へと放たれる。
獏ノ進は冷静に飛んできた呪詛を避けると改めて少女を見る。少女は砕け散った薬瓶から降り注いできた『三千性界』を諸に浴びてしまっていた。
そして、薬の効果は直ぐに現れた。
「こ、これってまさか……あ、あ、あぁああ! あつい、からだがあついの!」
少女は体の疼きを我慢できず人形を投げ捨てるとその場で体を慰め始めてしまった。そして、投げ捨てられた人形を獏ノ進と星流が見下ろしていた。
二人は人形へと飽和攻撃を開始する。最初は反撃を行う人形であったが次第に攻撃を受け切れなくなり破壊されてしまった。
そして、人形の破壊と同時に部屋に満ちていた呪詛が急速晴れてゆき、未だに動けた少女達も無力化されてゆくのであった。
■紅葉姉妹
●
「いい加減、この身体にも慣れて来たわ。」
智華は忍者達との戦闘でついた汚れや服の皺を直しながら呟く。先の戦闘では大きくなった体に戸惑い思う様に戦えなかった。
だが忍者達の戦いを経て感覚の変化の補完は終わり、お栄との戦いで後れを取る事もないだろう。
「身体の動かし方さえわかれば、筋力が落ちていようとも、赤枝流武術なら或いは……わ、私!?」
花街の奥から聞こえて来る戦闘音を頼りにお栄の元へと向かう智華。しかし、突如として彼女の目の前に現れた者に驚愕する。
何故なら智華の前に現れた者が智華以外の何者でもなかったからだ。
「とぉーう! なんかお姉ちゃんがてこずってる匂いがここからするよ!」
智華の姿をした何者か、それは智華の妹の紅葉・華織(奇跡の武術少女/シスコン師範代・f12932)であった。
重度のシスコンである華織は理想の女性として智華の姿を思い浮かべていたのだ。
「くんくんっ……この人からお姉ちゃんの匂いがする? ……あっ。」
華織は鼻を鳴らして周囲の匂いを嗅ぎながら辺りを見回すと智華の方を向いて動きを止める。暫くして何かを察したかの様な顔と共に声をあげる。
「その動きは……華織、またそうやってこっちに来ちゃって……tって、今何を察したのよ!?」
目の前の自分の仕草から正体が華織である事に気が付いた智華。だが、華織の口から出た言葉と顔に思わず問い詰めてしまう。
「智華が胸の大きさを気にしている事、華織が気づいていないとでも思ってたの? それに華織も大きくないから……うん……気持ちは分かるよ。」
問い詰められた華織は特に言い淀む事なく答えた。あまりにもあっさりと答えられてしまったので智華は狼狽えてしまう。
「そ、それは……。――何はともあれ、目の前にいるオブリビオンを屠る。それだけだよね!」
「あっ……誤魔化した。まぁ、華織もオブリビオンをとっとと片づけるのには同意だよ。……早くこの身体を愉しみたいし……。」
こうして姉妹の口論が一応の決着を迎えた。そして、口論が終わるのを見計らっていたかのように花街の一角からお栄が姿を現した。
煤けて妙に疲れた様子のお栄であったが二人に気が付くと不敵な笑みを浮かべた。
「華織! 狐狩りの時間よ!」
「狐狩りとは言うてくれるやないか。うちが逆にあんた達を快感に堕としたるよ。」
先陣を切るのは智華だ。智華を捕らえようと伸びるお栄の手や尾を直感や触手を扱う敵と戦う際の戦闘知識を頼りに避けてゆく。
「隙ありだよ! 『――斬る。即ち絶つ事也』!」
智華がお栄の注意を引いている隙に華織は妖刀【月華】を振りかぶる。お栄は咄嗟に華織を岩をも砕く蹴りで吹っ飛ばすと6つの尾で防御を試みた。
生半可な防御は無視して対象を切り裂く事が可能な【月華】による赤枝流剣術【唯絶】であったが、お栄の体を断ち切る事は出来なかった。
お栄は6尻の内の3本を犠牲に一閃の勢いを削ぐと残る3本で【月華】の軌道を逸らしたのだ。
そして、【月華】の軌道を逸らした3本の尻尾が華織の身体に巻き付き動きを封じる。そして、動きを封じられた華織にお栄の魔の手が迫る。
「肉を切らせて骨を断つや。まぁ、うちの場合は骨を断つんじゃのうて骨抜きにするが正しいのやけどね。」
「た、助けて! お姉ちゃん……ひゃあぁあっ!?」
「華織! 妹を離しなさい!」
お栄の手が巧みに華織の胸や股を弄り、その度に華織は可愛らしい喘ぎ声をあげてしまう。
智華も華織を助けようと奮闘するものの華織を拘束する1本を除いた5本の尾がそれを許さない。
「あんた達、姉妹やったんやなぁ。安心してつかい二人共うちの妹にしたるよ。うふふ……あんたの弱点、見つけたよ。」
「あひぃ! そ、そんなところ……いれちゃ……ふぁあああ!?」
「華織、お願いだからその姿であんまり乱れないでっ!?」
時が過ぎる程にお栄の華織を責める動きは激しさを増してゆき、華織もより激しく喘ぎ乱れてゆく。
今の華織は智華の姿をしているので、端からは智華がお栄に着々と調教されていく光景にしか見えない。
故に智華は顔を真っ赤にして華織に呼びかける。しかし、華織に姉の声を聞く余裕は最早なかった。
「あぁもう! こうなったら一か八かの大勝負よ!」
「自ら捕まりにくるなんて妹が羨ましゅうなったんやなぁ。放置しとったお詫びに次はあんたを徹底的にかわいがったるわ。」
華織の痴態を見ていられなくなったのか智華は今までで一番の勢いでお栄へと突撃をする。だが、5本の尾にあっさりと突撃を受け止められそのまま捕らえられてしまった。
お栄はそんな智華に微笑むと華織への責めを中断して智華へと迫る。そして、お栄が智華の体を弄ぶ為に尾による拘束を僅かに緩めた瞬間に智華は動き出す。
「ここまで近づければ!」
「なぁっ!? あんた、まさかわざと捕まって……!?」
『ただ、拳で打つ。まずは、そこからーー!』
智華は体に一気に力を籠めて力任せに尻尾を振りほどくと素手による渾身の一撃を放つ。
流石のお栄も至近距離からの攻撃には防御が間に合わず、智華の拳を顎に受けてそのまま空高く打ち上げられた。
「なんとか一撃当てる事が出来たわ。さて、華織は大丈夫……ではなさそうね。」
「はふぅ……しゅごかったのぉ……でもぉ……まだたりにゃいのぉ……。」
「取りあえず、一発叩いて正気に戻って貰った方が良さそうね……。」
空高く打ち上げられたお栄が何処かへと落ちてゆくのを見届けた智華は先程までお栄による調教を受けていた華織を見る。
そこにはすっかり快感の虜となり自らを慰める華織の姿があった。智華は思わず額を手で覆うと、華織を正気に戻す為に歩み寄るのであった。
エメラ
●
「本当に戦えたわね……。」
エメラは硝煙を挙げる狙撃砲を見て驚いていた。いくら容姿が変わっても戦えるようになるとは思っていなかったからだ。
だが、実際には普段の自分なら持つ事にも苦労する銃火器を手足の様に振るい撃つ事が出来た。
「今回限りとはいえ貴重な経験をさせてもらったわ。……惜しいけれどもこれも仕事、きっちりと済ませるわよ。」
これは単独での戦闘がまともに出来ないエメラにとってこれ以上ない程に貴重な体験であった。
だが、まだエメラの仕事は終わっていない。先程彼女が蹴散らしたのはあくまでも前座、本命は別にいるのだ。
「うぅ……さっきから吹っ飛ばされてばかりですね……。」
「漸く見つけたわ。ボロボロにされた所悪いけれど、あなたを討たせて貰うわよ。」
新たに召喚した魔導蒸気猟犬達と共に花街を進むエメラはお栄と遭遇する。
衣類がボロボロとなり、尾も3つ本が半ばから断ち切られている事から猟兵達との激戦の後である事が伺えた。
「本当に今日は客が多いですね……。いい加減、わたしも疲れてきましたから休ませてくれませんか?」
「あら、それなら私がお休みの子守唄を歌ってあげるわ。……最も眠ったあなたが目覚められる保証はないけれどね。」
だが、いくらお栄がボロボロになっていようとエメラは容赦をしない。エメラは浮遊型武装と共にお栄へ子守歌という名の飽和攻撃を開始する。
エメラの抱えたガトリングから放たれる弾丸の雨がお栄の直進を阻み、浮遊する狙撃砲からの砲撃が地形諸ともお栄を吹き飛ばす。
お栄が一定距離まで近づけば魔導蒸気猟犬達がお栄に喰らいつこうと襲い掛かり、それでもなお接近を試みれば浮遊する火炎放射器から噴き出す炎がお栄の体を焼く。
「うちをあまり嘗めんといて!」
エメラの猛攻に対しお栄も負けてはいない。6本の尻尾を文字通り使い潰す事によりエメラの攻撃を突破したのだ。
そして、尻尾を全て無残な姿に変えながらもお栄はエメラを堕とさんと遺された力全てを使い飛び掛かる。だが、それもまたエメラの狙い通りであった。
「今回は良い夢を見せてくれてありがとう。」
いつの間にかエメラの手にはガトリングの代わりに巨大な魔導蒸気射突杭打機が握られていた。そして、杭打機の先端がお栄の胸へと向けられる。
「これはせめてもの礼よ。持っていきなさい……『貫くは…我が撃杭』ッ!」
至近距離から放たれた鉄杭はお栄の胸に大きな風穴を作り、命の灯を消し去るのであった。
●
「ここは……廃村かしら?」
お栄が討たれた事により彼女の力によって形成された領域が消滅してゆく。
そして、気が付くとエメラは廃村のど真ん中に立っていた。どうやらお栄は廃村に被せる形で領域を展開していたらしい。
辺りを見回してみれば至る所で猟兵達や猟兵に囚われた者達がいる。
一先ず、味方と合流しようと考えたエメラだが、不意に腕が地面へと持っていかれそうになった。
慌てて手元を見てみればパイルバンカーを余裕で持つ事が出来た大きな腕が見慣れた小さな腕になっていた。
「もう元の姿に戻ってしまったのね……。」
エメラの姿は大人の姿から元の小さな子供の姿に戻ってしまった事を悟る。また単独では戦えない体に戻ってしまった事を残念に思いながらも展開していた武装類を格納した。
そして、エメラは途中で合流したアルタ、ポプラ、隆豊達と共にグリモアベースへと帰還するのであった。
●
「ぐすっ……なんで元に戻ってないのよぉ……。」
タイガはお栄の作りだした領域が消えているにも関わらず色んな意味で大きな姿のままであった。
忍者とお栄との戦いで与えられた性的快感が原因で妖術が体に馴染んでしまい元に戻るのが遅れているのだ。
「男に戻る手掛かりも手に入らなかったし……もうやだぁ……。」
今回の依頼でタイガが得られたものは今の自分が男ではなく女であるという実感だけだ。
しかも、元の姿に戻るまで更に豊満な体での生活が待っている。タイガにとっては踏んだり蹴ったりの結果であった。
「あわわっ!? 元の姿に戻っちゃったのです! 急いでタイガさんの姿を隠せる者を探さないと! ふぎゃっ!?」
一方で6つの尻尾でタイガを隠していたこん子は自身が元の姿に戻ってしまった事に慌てた。このままだとタイガの体を隠す事が出来ないからだ。
故に廃村の中から体を隠せる物を探そうとした駆けだすのだが転んでしまう。体は元の姿に戻ったのに胸だけは大きいままなせいでバランスを崩してしまったのだ。
「む、胸が邪魔で……上手く動けないのです……。」
こん子に掛けられていた妖術は既に解けている。しかし、胸だけは忍者達との戦いで脂肪を奪い取っていた為に妖術が解けてもその分が残ったままだったのだ。
大きくなった胸がいつ戻るのかはこん子自身にも分からない。それでも、大変な事になっているタイガを助ける為にこん子は何度も転びそうになりながらも廃村の探索を始めるのであった。
●
「無事に元に戻ったですよ。やっぱり、元の姿が一番です。」
「ちょっと待ってくださいませ! 私は元の姿に戻れていませんわよ!?」
ほっとした様子で自身の体を見回すブルーに対し、レッドは未だにブルーの姿のままである事に慌てふためいている。
戦闘時に性的快感を味わう事のなかったブルーは直ぐに妖術が解けた。しかし、お栄に呂律が回らなくなる程に弄ばれてしまったレッドは元の姿に戻るのが遅れてしまっているのだ。
「レッド、いい機会ですから元の姿に戻るまでの私と一緒に魔力の制御の特訓をするですよ。」
「うぅ……わかりましたわ……。」
こうしてマギアルツインズの二人は魔力制御の特訓をする為にヒーローズアースへと戻るのであった。
余談だがレッドは元の姿に戻るまでの間、可愛いモノが大好きな女性ファン達に大層可愛がられたという。
そして、その時期の二人の活躍の記録は知る人ぞ知るお宝映像としてプレミアがついたらしい。
●
「うぅ……僕、なんであんなことをしちゃったんだろう……。」
シャルロットは真っ赤になった顔に両手を当てて座り込んでいた。お栄との戦いにおいて調子に乗って自身の体を堪能しすぎてしまったのだ。
お陰で妖術が体に馴染んでしまい、お栄が倒されたにも関わらず女性の姿のままであった。
「元に戻るまで、僕は正気でいられるかな……?」
そして、シャルロットはお栄との戦いにおいて自身の体を弄ぶ快感を知ってしまった。
元の姿に戻るまでどれだけの時間がかかるか分からない状況でどこまで自分を律する事が出来るのかシャルロットは今から不安であった。
●
お栄が討たれてすぐに元の姿へと戻った智華に対し、お栄に調教されてしまった妹は未だに智華の姿のままであった。
端から見ればマギアルツインズと似た様な状況なのだが二人のやり取りはマギアルツインズの二人とは大分異なっていた。
「これがお姉ちゃんの胸の感触……んぅう!」
行方不明の姉と再開する為に世界中を放浪し猟兵になった華織にとって姉の姿になるというのは夢の様な状況だ。
華織は来るべき時に優位に立てるように元の姿に戻るまでの間に智華の体を徹底的に調べあげるつもりでいた。
「華織っ! お願いだから私の姿でそんな事をしないでっ!?」
当然、智華からしてみれば堪ったものではない。事情を知らない者からすれば智華が野外で淫らな行為をする痴女と認識されてしまう。
更に華織の行為を放置すれば後々自分が大変な目にあう予感がしてならないのだ。
故に智華は必死に華織の行為を止めようとするのだが、華織は隙あらば淫らな行為に及ぼうとする。
華織が元の姿に戻るまでの間に待ち受けているであろう困難を前に智華は頭を抱えるのであった。
●
「お兄ちゃん……元に戻すの……手伝って……。」
火花流は今の自分の姿に茫然としていた。胸が大きいままなのは火花流にとっては嬉しい誤算だ。
しかし、狐の耳と尻尾とあらゆる感覚を快感に変換してしまう体がそのままなのは大問題だ。
もしも知り合いに狐耳と尻尾を見られればからかわれてしまうだろう。更に事ある毎に快感を齎す体を放置すれば開いてはいけない扉を開ける事になりかねない。
元に戻したくても魔術的な分野は専門外の火花流ではどうにもならない。故に火花流は魔術的な分野が得意な兄の星流に助けを求めた。
火花流の思惑通り、星流は今の火花流を元に戻す手段を持っていた。しかし、星流は火花流の助けを突っぱねた。
「火花流……自業自得だ……取りあえず、そのままので反省しろ……。」
状況が状況だったので先送りにしていたが星流は今回の件をとても怒っていた。
そもそも、火花流がちゃんと事情を教えていれば火花流が攫われずに済んでいた筈なのだ。
もしも星流が助けに来た時に部屋の中でお栄が待ち伏せをしていたら星流も調教されて二人揃ってお栄の妹にされていた可能性すらあった。
妖術による変化が自然と戻る事も相まって、星流は今回の件でこれ以上火花流を助けない事を決意していた。
そして、断られてもなお食い下がる火花流そ突き放すと星流はグリモアベースへと帰還していった。
「うぅ……これ、どうしよう……。」
結局、火花流は耳と尻尾が元に戻るまで部屋に引き籠る決心をする。だが、元に戻るまで無事に過ごす事が出来るのか今から不安で仕方がなかった。
●
猟兵達が大なり小なり被害を被る中、特に深刻な被害を受けたのはアレクサンドラだろう。
「くぅん……やっぱり……自分で弄るのじゃ……物足りないの……。」
少女達により立派な雌牛に調教されてしまったアレクサンドラは領域が消え去っても牛の様な巨乳のままであった。
今も廃村の影に隠れて胸を弄るが甘い快感と共に母乳を噴き出すばかりで快感が収まる気配はない。
それどころか一人で弄る事に対して物足りなさすら感じていた。
「誰かに弄って貰いたい……でも、恥ずかしい……くぅん……。」
他人に弄って貰えればアレクサンドラの求める快感が得られるかもしれない。
だが、廃村の中でまともに動けるものは猟兵だけだ。いくらアレクサンドラでも仲間に頼む事は気まずさと恥ずかしさの両方の意味で無理であった。
「きゅーん……きゅーん……。」
アレクサンドラは胸が元に戻るまで人目のつかない所で胸を弄び母乳を絞り出す快感に溺れる日々を送るのであった。
●
「無事に戻る事が出来たようですね。」
獏ノ進は若干伸びてしまった特殊龍服を直しながら自身の体を見回す。
先保戦いで獏ノ進は魔がさして忍者や少女達を性的な意味で何人か美味しく頂いてしまった。
それが元の姿に戻る際に影響を与えるかもしれないと考えていたのだが杞憂に終わったようだ。
「そういえば、お腹のタトゥーはどうなったのでしょうか? ……消えてない、というか明らかに変質してますね。」
ふと、色々調べてみたものの大した成果が得られなかったタトゥーの事を思い出した獏ノ進は上着をめくり上げて臍を曝け出した。
臍の傍には依然としてタトゥーが存在した。しかも、狐のタトゥーから竜のタトゥーに変化するというオマケ付だ。
ここにきて獏ノ進は戦いの最中、自身が暴走してしまった理由を悟った。そして、自身の好奇心が原因とはいえ思いもよらない爆弾を抱えてしまった事に冷や汗を流す。
「このタトゥー消えてくれるのでしょうか……?」
獏ノ進は一抹の不安に駆られながらも帰路についた。
尚、今回の異変に際して女性の姿のまま戻れなくなった男達が多数存在した。
しかし、獏ノ進が魅了するまでもなくその多くがお栄の調教により女性としての目覚めを迎えていた。
そして、ある者は豚房流忍者達に仕込まれた技を活かしくノ一に、またある者はその容姿を活かし理想の花嫁となり、各々の道を歩み始めたという。
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更新履歴
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作成日時:
2020/02/21 22:14:33
最終更新日時:
2024/06/13 01:01:19
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