朝槻玲瓏 設定

作成日時: 2025/10/23 20:40:16
名前:朝槻玲瓏
家族構成:義父、義母、師匠(義兄)
趣味:読書、料理、煙管収集
特技:暗殺、演技、情報収集、精神分析、隠密行動
好き:本、煙管、洋酒、紅茶、静かな場所
嫌い:理不尽、裏切り、奴隷制度
苦手:賑やかな場所、感情を表に出すこと、注目を集めること
怖い:大切な人を失うこと、エリーズを守れないこと
最近の悩み:エリーズとの関係性を聞かれること
欠落:平穏
Anker:エリーズ・シャティヨン
性格:
背景:
生まれてすぐにとある裕福な家庭に預けられ、老夫婦の元で彼らの子どもとして育てられた。その夫婦には子どもがおらず、預けられた彼のことを実の子どものように大切に育てた。その貴族は心優しく思慮深い地主として、同じ土地に暮らす民たちからも慕われていたため、夫婦の子どもになった彼は周囲の人々からも可愛がられていた。夫婦と血は繋がっていなかったものの、彼はたくさんの愛情を貰い、幸せな生活を送っていた。
だが、そんな幸せな日々は、ある日突然終わりを迎えた。老夫婦の持つ土地を狙っていた者の策略に嵌められ、老夫婦はいわれのない罪を着せられて投獄された。まだ幼い子どもであった彼は捕まることはなかったものの、帰る場所がなくなりスラム街のような治安の悪い地域で生活することになった。だが、まだ幼く温かな家庭で育った彼がそんな環境で生きていくことは難しく、すぐに悪い大人に捕まってしまった。彼を捕まえたのは違法な人身売買を行う組織であり、彼は奴隷という名目で商品として扱われることとなった。
人身売買組織に捕まって半年が過ぎた頃、彼はとある組織に買われることになる。それは裏社会でその地域一帯を仕切るマフィアのような組織だった。奴隷として買われた彼は、その組織で暗殺者として育てられることになった。そうして、奴隷として酷い扱いを受けながら、暗殺者として過酷な訓練を強いられる生活が始まった。成果を上げなければ満足に食事も与えられず、ぼろきれのような布にくるまって冷たい床の上で眠らなければならなかった。
そんな過酷な環境におかれていた彼にも、師匠のような、兄のような存在がいた。その人は彼よりも先に組織に買われた奴隷で、訓練を経て暗殺者として仕事をしている青年だった。過酷な環境にも関わらず、その青年はいつも仲間たちを励まし、守ろうとする強く優しい青年だった。彼は青年から様々なことを教わり、暗殺者として実力だけではなく、裏社会で生きる術を身に付けていった。青年のおかげか、彼は早い段階で実力を認められ、正式に暗殺者として仕事することになった。一人前として認められた祝いとして、彼は青年から「朝槻玲瓏」という名前を貰った。
玲瓏が暗殺者として仕事をするようになってすぐの出来事だった。慕っていた青年は何者かに襲撃され、命を落とした。いつしか心の支えとなっていた青年を失った玲瓏は、その事実が受け入れられず、仕事をこなしつつも青年を殺害した犯人について調査し始めた。だが、青年の死について、有力な情報は得られなかった。進展のない調査に苛立ちと焦りを感じ始めた頃に、彼は死霊からとある話を聞いた。それは、玲瓏や青年が所属している組織のボスが、一部の部下に命じて青年を殺害したというものだった。ボスは暗殺者として実力を発揮していた青年を目障りに思っていたらしく、気に入らないからという身勝手な理由だけで彼を殺害したのだ。それを知ったその日から、玲瓏の目標は青年を殺害したボスへの復讐になった。
それから彼は一層鍛錬に励み、血の滲むような努力を重ねて知識や実力を身に付けていった。暗殺者として次々と成果を上げる彼は、幹部やボスに一目置かれる存在となっていた。以前のように酷い扱いを受けることはなくなり、望めばある程度のものは与えられた。だが、彼が内に抱えた怒りは大きくなる一方だった。奴隷の扱いはどんどん酷くなっていた。ボスや幹部は権力や武力を振りかざし、都市に住む罪のない人々が財産を奪われたり、暴行の被害に遭うことも増え始めた。ボスへの復讐はいつの間にか、組織に対する反逆へと姿を変えた。


この頃から、玲瓏は本来の感情を一切表に出さなくなり、常に笑顔を崩さないようになっていた。その一方で、彼が内に抱えた怒りは次第に大きくなっていた。



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