深淵(感情に対する変化)

作成日時: 2021/06/03 19:32:04
~~以前の記録は破り取られている~~


【2021/01/09~】

個人としてできることは、たかが知れている。
俺様が出来ることは、あまりないから……まどろみに寝転ぶ。
落ち着かない。気が散る。どうも心が不安定だ。
……でも。
"その言葉"から目をそらすほど、俺様は――薄情にはなれない。


【2021/01/31〜】

“それ”が、最初で最後の“主人命令”だとしたら。
俺様はどんな顔で過程を喜べばよかッたのだろう。
……いや、命令ではない。
あくまで、願い、……であるはずだ。
頼むからもう二度と……俺の名を呼ばないくれ。ききたくない。
てめえは、他人だ。俺の名を気安く呼ぶな。

……だから俺は、混濁する気分を祓うように声の限りに吼えるのだ。
“お願いだから――”
こんなおれにも、ねがいはあった。
それもまだ短い人生でうまれた……にんしきできている、ひとつだけ。
“ただ、……、傍に居させてくれよ”。


【2021/02/14〜】

すまほ。持っているべきだと、色々世話を焼いてもらッてしまッた。
まさか、年末商戦のそれとはいえだ。
買い与えて貰ッてしまうとは。
“……ありかとう、覚えたら連絡する。ゼッタイ”。
登録件名:カラス
さすがにいえない。ミスったままどう修正したらいいかまだわかってないなんて。
いえない、けど……言えない秘密を作るのは、なんだか楽しい。
傍にいてもいいと、“許可”が貰えたから……だろうか。
アンタは、……優しいな。