嵐魔・京史郎の設定

作成日時: 2022/02/08 23:27:52
本名:嵐間 京史郎

過去
父は文学者、母は小説家、祖先も著名な人物ばかりな文系の家系。
だが京史郎には文才が無く、両親からも厳しく当たられていた。
その頃は科学の書物を読み漁るのが1番の楽しみであり、唯一の心の拠り所だった。
7才頃に出来た弟は希代の文才の持ち主であり、京史郎が高校に上がる頃には両親は弟しか見なくなった。
高校に上がった際、実家とは完全に縁を切り、毎日研究を楽しんでいた。
大学に上がる頃には、後に大天使に対抗する仲間となる友人も何人か出来ていた。
31歳の頃にエゼキエル戦争が発生、圧倒的な力を持つ大天使とアークデーモンに対抗するため、秋葉原地下で仲間と共に「対天魔地下研究所」を結成、以降「あの日」まで対抗手段を模索してきた。

「あの日」
決戦の数日前、漸く対天魔兵器が完成間近となった。
嵐間が副所長の瀬良と共に兵器の調整をしていると、研究所に轟音が鳴り響いた。
彼女と向かった先には数体の大天使と、それらとは別格の存在と思われる大天使。
そして、必死に争ったであろう部下と仲間の死体。
動転しながらも瀬良の助けでどうにか兵器の格納庫まで大天使を誘き寄せ、「対天魔機雷」を起動させた。
…確かに威力は申し分無かった、それこそ大天使を消滅させることも容易い程に。
ただ、クロノヴェーダへの唯一の対抗手段であるパラドクスが足りていなかった。
今迄の努力が何の成果も成さず、敵はそれを嘲り笑う。
ならばまだ生きている部下を、仲間を逃さねば。自分の意志を彼らに繋がねば。
そう思い残る部下に指示を出した。
誰も応答しなかった。
部下も友も皆、何の抵抗も出来ずに命を落としていた。