嵐魔・京史郎の設定

作成日時: 2022/02/09 00:47:28
本名:嵐間 京史郎

実はお菓子作りが得意

デーモンになって変化した事
である口調になった
ネーミングセンスが狂った
目が悪くなった
羽生えた

過去
父は文学者、母は小説家、祖先も著名な人物ばかりな文系の家系。
だが京史郎には文才が無く、両親からも厳しく当たられていた。
その頃は科学の書物を読み漁るのが1番の楽しみであり、唯一の心の拠り所だった。
7才頃に出来た弟は希代の文才の持ち主であり、京史郎が高校に上がる頃には両親は弟しか見なくなった。
高校に上がった際、実家とは完全に縁を切り、毎日研究を楽しんでいた。
大学に上がる頃には、後に大天使に対抗する仲間となる友人も何人か出来ていた。
31歳の頃にエゼキエル戦争が発生、圧倒的な力を持つ大天使とアークデーモンに対抗するため、秋葉原地下で仲間と共に「対天魔地下研究所」を結成、以降「あの日」まで対抗手段を模索してきた。

「あの日」
決戦の数日前、漸く対天魔兵器が完成間近となった。
嵐間が副所長の瀬良と共に兵器の調整をしていると、研究所に轟音が鳴り響いた。
彼女と向かった先には数体の大天使と、それらとは別格の存在と思われる大天使。
そして、必死に争ったであろう部下と仲間の死体。
動転しながらも瀬良の助けでどうにか兵器の格納庫まで大天使を誘き寄せ、「対天魔機雷」を起動させた。
…確かに威力は申し分無かった、それこそ大天使を消滅させることも容易い程に。
ただ、クロノヴェーダへの唯一の対抗手段であるパラドクスが足りていなかった。
今迄の努力が何の成果も成さず、敵はそれを嘲り笑う。
ならばまだ生きている部下を、仲間を逃さねば。自分の意志を彼らに繋がねば。
そう思い残る部下に指示を出した。
誰も応答しなかった。
部下も友も皆、何の抵抗も出来ずに命を落としていた。
追い詰められた二人の前に別格の大天使…セラフィムと名乗る大天使が現れた。
瀬良の知識は興味深い、その娘を引き渡せば嵐間を見逃してやろう。セラフィムはそう話を持ちかけた。
巫山戯るな、そんな事をするわけがない。嵐間はそう返そうとした、だが。

分かりました、付いて行きます、ですのでどうか嵐間さんだけは手を出さないで下さい。
そう言い放ったのは瀬良本人だった。
待て、行くな。
お前は物分かりが良いな。
やめろ、貴様のような外道が。
…貴方だけでも逃げてください。
違う、吾輩などどうでもいい。
どうか、ご無事で。

やめろ
やめてくれ
行かないでくれ

彼女が連れ去られて、暫くは瓦礫の山に蹲っていた。
誰も助けられない、なのに自分だけが生き延びてしまった苦痛に心が蝕まれていた。
ふと、手元を見ると、見慣れない仮面が落ちていた。
それは動き出し、浮かび上がり、黒いローブを纏う何かとなった。

大事な物を天使に奪われて苦しいか?
…当然だ
奴らに歯向かう力が欲しいか?
…ああ
ならば俺と契約しろ。
……

迷うことは無かった、奴等に一矢報いるだけでもいい、その力があれば。

契約成立だな。
……
しかし随分と大人しいな、これなら扱いやすそうだ。
…何?
ハッ、何もわからずに契約したのか?お前には力はくれてやるよ、代わりにお前の身体を貰うからな。
……
まあせいぜい上手く使ってやるから感謝しろよ。

…仲間を皆殺しにした挙句、反撃の希望すら玩具にするのか。
巫山戯るのも大概にしろ。
この身体を貴様などにくれてやるつもりなど無い。それでも契約を成すならば。
吾輩が貴様を食らってやる。

…気がつくと、背中に羽があることに気付いた。
自身の怒りが、本当に仮面の悪魔を飲み込んだらしい。
自分の意識が残っている事を確認して、再び意識を落とした。
「まあ、こんな流れで新宿島に流れ着いたのである。」