J(ジェイ)・ランス設定

作成日時: 2020/03/31 12:45:24

『J・ランス』

  • 幾重にも積層された情報の残滓、電脳世界より彼は生まれた。キマイラフューチャー前の世界にて存在したアニメ、[シュバルツ・ローヴェ]のキャラクターを模して生まれた彼は、自らをランスと定義づけ、様々な情報を集めて回った。元になった存在の特性上、男性的であることから闘争を好み、武力を愛し、自らが傷つくことがない故に幼く育ち、故に、全ての感情は模倣である。対になるオブリビオンを殺し、悲しみを知るまでは。

特徴

  • 彼は自然発生したバーチャルキャラクターで、有象無象の事象的スクラップの継ぎ接ぎで構成されている。見た目は小年のそれであるし、シールされていはいるが、その質感は人のそれではなく、むしろサイボーグ体に近い無機質である。目は赤く金髪で、少年然とした恰好をしている。これは彼の精神年齢から基づくものであり、目立ちたがりで自己顕示欲の表れであるといえる。何かしらの能力使用時は目が無機質な虹色を帯び(CDディスクの情報面のように)、電脳世界より、電脳魔術を通してから様々な事象を呼び寄せる。

第四の壁と行動について

  • 彼は自らを被創造物であると認識しており、一種の狂気状態であるといえる。ゆえに、第四の壁(いわゆる"私の"地の文)とのある程度の会話が可能である。もちろん、他者からはひどい独り言ごとに見えるし、彼自身もこの狂気を認識している。しかしながら、この狂気は非常に便利であるし有用であるから、彼は使用をいとわない。しかしメタであるこの事象を変えることは、物語の登場人物としてわきまえている。また、決まった事象を変えることは彼とて無理であり、文句を言いながらも追随するだろう。

キマイラフーチャーへの顕現

  • 彼の意思がどこから来たのか、現在不明。しかしながら、自らの権能は絶大であった。だが、キマイラフュ-チャーへの顕現でそのほぼ全ては制限される。アニメ[シュヴァルツローヴェ]のキャラクター、J・ランスの設定に即した姿ではあるが、適用されたのはほんの一握り。
「まあ、なんとかなるっしょ!?」
  • などと大見えを切ったものの、無い袖は振れないのである。とりあえず会話を楽しみつつ、各機能を最適化させていこうというのが当面の目標となった。

各機能(フェーズ)

  • *フェーズ0:黒獅子(シュバルツ・ローヴェ)
    • 現状。少なくとも、フレーバー的なことは可能ではあるが(実体の構成、再構成など)、ダメージをうければ損傷するし、やはり痛いものは痛い。攻撃方法は間接的なものが多く、主に電脳魔術による事象干渉による攻撃を行う。また固定された種族的に、電脳魔術とアームドヒーローを組み合わせた重装形態、ヘビーアームド・ウェポナイズというユーベルコードや、グッドナイス・ブレイヴァー、エレクトロレギオンといったドローン作成などが行える。順次アップデートされるだろう。
        1. 対戦車/対化物機関砲(ローヴェシュトゥント):長さ3m程度のガトリング機関砲。空間固定して運用するので、本人が持つことはない。
        2. 630mm電送砲(ブリッツカノーネ):電脳魔術による電磁仮想砲塔展開によって、高密度のプラズマを発射する兵装。対艦用とされる。
        3. 電磁励起式全方位光線(レーザーシャワー):Lv×20発までのレーザーを全方位に斉射する。自身のLvに依存されるので、やや不安定。
        4. 獅子の牙(シュトースツァーン):度重なる戦闘によって、小規模の戦闘にも対応する必要がでてきた。よってゲリラ的対応の出来るよう、自身の腕を硬質化、ブレードとするよう改造した。
        5. フォールディングマシンピストル:大型のスマートフォン程度に折りたためるマシンピストル。電脳魔術により弾数無限。主に閉所で使用される。
        6. 事象破断刀:対象の事象に対し「破断したという概念」を叩きつけることで切断を成す概念兵装。見た目はなまくらの剣である。
        7. 慣性制御術式(ワード・オブ・イナーシャ):金色のマフラー状の書物。事象より慣性の概念を呼びよせ、装備した対象と接続する。接続されれば、フェーズ1へと移行する。
        8. 重力制御術式(ワード・オブ・グラヴィティ):重力/引力の概念を制御するためのプログラム術式。マフラー型の慣性制御術式を推し進め、プログラムとして小型化を推し進めた代物。彼は、概念を掌握すべく動きだした。
        9. 事象観測術式(ワード・オブ・ディスティニー):主に事象を観測し、制御するためのプログラム術式。主に情報収集に使用される。
        10. 時空制御術式(ワード・オブ・クロノス):時空間をハッキング、自身のアイテム/UCの発生時間を操作する術式。主に発生遅延に使用されるが、術式の高速詠唱に活用されることも。
        11. 感情演算プログラム+(プラス):感情を与える演算術式。対になるもの(マイナス)が存在し、それを得ることで、初めて感情を得ることができる。

  • *フェーズ1:高貴なる獅子(イドラー・ローヴェ)
    • ユーベルコードによって励起される形態。本来この状態は、獅子の鬣を彷彿する金色の荷電粒子加速帯であり、マフラーのように装備される。はずなのだが、"慣性制御術式"と"重力制御術式"によって強化され、魔術的な要素を併せ持つに至った。慣性/重力の概念制御である。つまるところ、自身の運動エネルギーを慣性の概念制御することによって、様々な高機動・高運動性能を獲得するに至った。本形態をもってフェーズ1は完成をみた。ユーベルコードとして登録されている。


  • *フェーズ2:切り裂く黒獅子(シュバルツローヴェ・ツェアライセン)
    • 理想の形態(所謂真の姿)である。電脳世界より自身の半身である3m級対艦事象破断刀「ツェアライセン」を呼び出し、融合、人型形態へと変形する。体が大きくなるためか、精神年齢も一時的に高くなる。
        1. 3m級対艦事象破断刀「ツェアライセン」:本機の主武装であり、本機そのもの。剣が剣を振り回す形となるが、どちらも本体であるためにすぐさま可変→格闘となるため、隙は少ない。
        2. その他装備:通常と変わらないが、各種出力が強化されている。


  • *フェーズ3:反逆の獅子(ユーダス・ローヴェ)
    • 最終形態。フェーズ2を推し進め融合した姿であり、色は逆に白く反転し、金髪は3mの身体に相応しいほどに伸びる。彼がJと言われる所以の形態でもある。電脳魔術士よりもアームドヒーローの面が強く出ている。二対あった腕は一対となり、もう一対の腕は肩部装甲として固定化される。また、機体剛性強化のために変形はオミットされ、より有機的なデザインになる。
        1. 次元破断剣×2:主兵装。見た目はただの手刀だが、意識の範囲内の対象を任意で切り裂く装備である。(UC予定)
        2. 次元破砕砲×2:肩部に固定化されたもう一対の腕の使い道。意識の範囲内の対象を、周囲の空間ごと吹き飛ばす装備。(UC予定)

  • *フェーズ0.5:子獅子
    • 主に対コミュニケーション用の状態。50cm程度のSD形態。最も戦闘能力が低く、UCも扱えない為にセーフティも兼ねる。しかしアイテムは使える為、戦闘能力がないわけではない点に注意。バランスが悪いので戦闘には向かず、大体自滅する。感情演算と対人における情報収集に特化している。

『シュバルツローヴェ』

  • J・ランスが登場する物語である。内容は、一人の探偵が陰謀にまきこまれ、それを解決する中で成長し、人類の未来を切り開こうとして行くというものである。J・ランスなる人物は、その中でトリックスターとして描かれており、主人公の探偵に力を貸したり、ある時は敵対したりと、ひっかき回す役割が主であった。
  • 残念ながら、本物語は打ち切られてしまっているが、この物語が本来の終焉を迎えるとき、彼の生まれた意味も分かるかもしれない。

『シモン・ランス』

  • 彼の意識は電脳世界が由来であるが、彼の対となる存在が存在する。それは骸の海由来の魂であり、オブリビオンであるという事である。"感情演算プログラム-(マイナス)"保有者。いわゆる宿敵。自身を猟兵と信じてやまず、オブリビオンでありながらキマイラフューチャーの治安を守るために行動する。しかし問題は、猟兵とオブリビオンの区別がつかないところであり、また、自身が正義であると信じてやまず、その正義を守るためには手段を選ばない。実際は、かつて人類が存在していたころの、キマイラフューチャーに存在した13基の対外界防衛AI「ランス」の内の一基だった。しかし、ドン・フリーダムによる「イタズラ」でクラッキング、13番基以外がオブリビオンとして支配下に置かれる。難を逃れた13番「J」はデュラン研究主任の元大改修を受け、急遽攻撃用AIに改良。12番以外の全てのAIを駆逐、残った12番機「S」は失踪するも無力化までは確認され、事なきを得たのだった。この失踪した12番基こそ「シモン・ランス」であり、オブリビオンの権能を復活させ、活動を開始したのである。
  • なお、負の感情"感情演算プログラム-(マイナス)"を司っており、これを取り込んだジェイ・ランスは、「完全なランス」となる事ができるようである。「ジェイ・ランス」の事を「ユダ・ランス」と呼ぶ。


その他

  • 化学系統に特化した人格からなのか、オカルト系にめっぽう弱い。魔法が使えるにもかかわらず、である。これは理解の及ばないものを恐れる事への模倣であるが、本当に模倣なのかというくらいに恐れる。たまにセーフモード(気絶)になる事も。
  • 彼に、本来の怒りというものは存在しない。たとえカッとしたものであっても、すべては人の模倣である。そんな彼が本気になるときは、表情が消え、丁寧口調になるときである。これは出力を感情表現にそそぐ余裕がなくなった証であり、すなわち、そのときの全力機動が行われる前兆でもある。
基本情報
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