『J・ランス』
- 次元と次元の狭間、情報の墓場である虚数空間より彼は生まれた。何事かのキャラクターを模して生まれた彼は、自らをランスと定義づけ、様々な情報を集めて回った。男性的であることから闘争を好み、武力を愛し、自らが傷つくことがない故に幼く育ち、故に、全ての感情は模倣である。対になるオブリビオンを殺し、悲しみを知るまでは。
特徴
- 彼は自然発生したバーチャルキャラクターで、有象無象の事象的スクラップの継ぎ接ぎで構成されている。見た目は小年のそれであるし、シールされていはいるが、その質感は人のそれではなく、むしろサイボーグ体に近い無機質である。目は赤く、金髪で、少年然とした恰好をしている。これは彼の精神年齢から基づくものであり、目立ちたがりで、自己顕示欲の表れであるといえる。何かしらの能力使用時は目が無機質な虹色を帯び(CDディスクの情報面のように)、虚数空間から様々な事象を呼び寄せる。
第六猟兵の世界への来訪
- 一言で言えば、彼は外界からの来訪者である。しかしながら、全ての事象を無視しての突入などできるはずもなく、様々な世界を旅する際も、適宜制限を掛けられては動き回っていた。このキマイラフュ-チャーでの権限も、その一端である。しかし反動が大きかった。ほぼすべての能力は制限され、適用されたのはほんの一握り。
「まあ、なんとかなるっしょ!?」
- などと大見えを切ったものの、何をするにも貨幣が必要となれば話は別である。とりあえず会話を楽しみつつ、各機能を最適化させていこうというのが当面の目標となった。
各機能(フェーズ)
- *フェーズ0
- 現状。少なくとも、フレーバー的なことは可能ではあるが(実体の構成、再構成など)、ダメージをうければ損傷するし、やはり痛いものは痛い。攻撃方法は間接的なものが多く、主に電脳魔術を模倣しての事象干渉による攻撃(見た目は電脳魔法と変わらず)であったり、電脳魔術とアームドヒーローを組み合わせた重装形態、ヘビーアームド・ウェポナイズというユーベルコードが存在する。これは後述するオプションの一部を取り出して行うものである。また、固定された種族的にグッドナイス・ブレイヴァー、エレクトロレギオンといったドローン作成が行える。これらはそのうちアップデートされるだろう。
- *フェーズ1:黒獅子(シュバルツ・ローヴェ)
- とりあえず目指したい状態。本来はこの状態で顕現したかったのだが、いろいろを阻まれて虚数空間に消えていった。見た目は、獅子の鬣を彷彿する金色のマフラーだが、荷電粒子で構成されており、加速帯である。加速/体内の各射出機から噴射させることで、様々な方向への急激な機動制御が可能となる。反面、防御性能は変わらないので相対的に各攻撃への防御性能は低下する。ユーベルコードとして登録されていくだろう。
- *フェーズ2:アーシュモダイ
- 理想の形態であり、最も横暴な形態。虚数空間より自身の半身である小型宙間戦闘機(5m級)を呼び出し、合体、人型形態へと変形する。宇宙空間での格闘戦(数十km単位)を想定している。戦闘機は漆黒の剣のようであり、そのまま突撃しても斬撃兵装として機能する。なお、体が大きくなるためか、精神年齢も一時的に高くなる。
- 頭部カメラ:いわゆる頭。ランス本人の頭だが、専用ヘルメットをかぶっていて人の面影はない。前後に長く、獣の口のような部分を開けば、5つのカメラアイが辺りを見渡すことになる。これは広域を観測するための装置であり、普段は胸のメインカメラが機能している。
- 荷電粒子噴射機(電磁封入式レーザーブレード)×4:主兵装。2対ある下腕そのものをブレードとする攻撃。広大な宇宙空間での格闘専用にチューンされるため、その刀身は20kmと広大だが、空気のあるところでは30mまで減衰する。
- 30mmガトリング砲×1:尻尾のように背中に取り付けられた射撃兵装。30mmなだけあって絶大な威力を有するが、バランサーも兼ねているため、あまり使われない。戦闘機形態では機銃として機能する。
- 荷電粒子砲×1:戦闘機形態の主兵装。対艦用。小さな都市なら壊滅できそうな威力を有するが、それも宇宙空間限定であり、地上となれば話は別である。それでも、小型船泊程度なら一撃であろう。
- 電送誘導弾(ミサイル):電脳魔術によって無限生成される小型対空ミサイル。一度の発射には限りはあるが、彼のエネルギーが尽きるまでは無尽蔵である。
- *フェーズ3:ジューダス・ジャスティス
- 最終形態。本人もここまですることはないと明言しており、怒っていてもめったに発動することはない(そもそも怒りも模倣であるが)。フェーズ2を推し進め融合した姿であり、色は逆に白く反転し、金髪は5mの身体に相応しいほどに伸びる。彼がJと言われる所以の形態でもある。電脳魔術士よりもアームドヒーローの面が強く出ており。空間専用であった主砲も地上で使用可能になっている。
ここまで書いてはいるが、基本的にフェーズ2および3は完全なオーバースペックであり、使用されることはないと思われる。
その他
- 化学系統に特化した人格からなのか、オカルト系にめっぽう弱い。魔法が使えるにもかかわらず、である。これは理解の及ばないものを恐れる事への模倣であるが、本当に模倣なのかというくらいに恐れる。たまにセーフモード(気絶)になる事も。
- 彼に、本来の怒りというものは存在しない。たとえカッとしたものであっても、すべては人の模倣である。そんな彼が本気になるときは、表情が消え、丁寧口調になるときである。これは出力を感情表現にそそぐ余裕がなくなった証であり、すなわち、そのときの全力機動が行われる前兆でもある。