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作成日時: 2023/01/12 21:52:42
―――石造りの地下室。
人気も生活感もない、儀式の為だけに造られた場所。
6つの燭台と1つの触媒の台座。
中央にはサークルが描かれている。
コツコツと音を立てて歩きながら、燭台に1つ、1つ血のように赤い宝石を乗せていく。
「"赤蝕"、"白弱"」
昔のことを思い出しながら燭台に乗せていく。
「"神薙"、"燈灯"」
既に亡い、子供たちを思い。
「"錆蜘"、"共引"」
燭台に乗せおわり、定位置に立ち。
「"求塚"」
魔力を励起させ、燭台に乗せた宝石と同調させていく。
「七つの血族、七つの魔力。ガイアよりアラヤへ繋ぐ。」
迸る魔力を灯し、詠唱(ことば)を紡ぐ。

 そ     そ
「素に銀と鉄。祖に血と契約の支配者。」
「降り立つ風には壁を。」
ドクンドクンと脈打つナニカを感じる。

しほう                   さんさろ
「四方 の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る 三叉路 は循環せよ。」
 みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。」
「繰り返すつどに五度。」
         とき
「ただ、満たされる 刻 を破却する。」
久しく感じなかった息苦しさを感じる、脈打つソレが破裂しそうな勢いで鼓動して。
錆び付いた血流が激流のごとく流れて。
ぶちり、ぶちりと音を立てて千切れていく。

「――――告げる。」
 なんじ
「 汝 の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。」
                ことわり
「聖杯の寄るべに従い、この意、この 理 に従うならば応えよ。」
口腔から声と共に吐き出される血。
痛みに流れる涙の代わりに流れる血。
全身を軋むような、砕かれるような激痛を走らせながら、赤い魔力が炸裂して。

    ここ
「誓いを此処に。」
   とこよ すべ
「我は 常世  総ての善と成る者。」
「我は 常世  総ての悪を敷く者。」
 なんじ さんだい ことだま まと しちてん
「 汝   三大の  言霊 を 纏う 七天」
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
赤い魔力が紫に、青に変化して。
余剰魔力の奔流が、視界を埋め尽くす閃光へと変わる。
閃光が収まるその先に、軋む体を動かして。
人影へと歩みを進める。