挿話

作成日時: 2019/02/23 12:26:53
花世/f11024と

そうなあ、偽物だろうと
斬られたなら、痛いかな
本物が一等美しいというなら、
お目にかかりたいものだけど

ふたり、並んださまに笑みかけ
おいで、とお招きするのはリザレクト・オブリビオンで
紛れもないまがいもの
僕の代わりに、前へ征ってあげて、ね

あなたらしい結論だと、駆ける背を見送って
ねえ、そんならいつか、全てはうそになる

花の嵐に干戈のうたう
様に一時場も忘れそう
死霊の子らはあの子の打ち漏らしを
きちんと喰らっておいでね

目の前に閃く刃もこわくはないよ
花世、 揺れる花を見上げて笑おう
あなたがいるものな
そうしていらえるのは、