挿話

作成日時: 2019/02/27 21:56:39
ニルズヘッグ/f01811と

人込みにひとっつ高い背捕まえて
やあ魔王様、ご機嫌、如何
誘えば、そう来なくては、と

人の波縫って裾引いて
何の屋台が良いだろな
……その取り合わせ、冬に関係、あるかしら
笑って暫し、つい言葉を探したのは物珍しさに
わあ、良いの、そんなら僕じゃがバタにしよ
あちらこちらに目移りするものな
……銃の腕に、自信はおあり?
大きいの落とせたら、勝ちかしら
置いてあるならいけるだなんて
適当な判子で構えてみせよう

あの子らの代わりとばかりの目一杯
そうな、あなたは、優しいものな
ほんとうの、花火がぜんぶ上がるまで
見上げて夜に溶けるの、見送りましょう
そのままお返しするよ、
名を呼ぶ声も紛れるかしら