挿話

作成日時: 2019/12/14 20:43:29
【藤溟海】
そうなお二人の紡ぐなら
そんで聞かせてくださるなら
ハッピーエンドが良いかしら

ね、警告をくださるやさしいお前
名前はなんと、いうだろな
お前を呼んだ子がいたろうか
お前を呼んで愛した人がいたかしら
でなくばそんなに遠ざけたりはしないでしょう
であればずうっとそのままひとりでは
きっとずうっとさみしかろ

やあ、や、そうね、僕には良い案はないけれど
とーじろさんはお優しいからきっと廻る先へと送ってくださる
せんせのおてての優しさも、僕が屹度保証する
それとも僕を、召し上がってみるかしら
やあ、きっと食えなかろうけれども
牙を剥くならそれできっと、だあれもお前へ寄らなくなるもの
それは随分、さみしいものな