挿話

作成日時: 2019/09/26 02:14:40
ミリィ/f05912と2へ

星の降る夜に花の舞う
舞台へあなたの手をひこう
贈るのは白のガーベラで
零れる吐息と賞賛に瞬いて
やあ、こんなにきれいな子に見詰められたら
僕は元よりお星さまさえ照れてしまうかしら
それとももっと近くで見たくって
客席まで招かれ降りてくるかしら
ころころ笑う声は拍手とグラスに溶けだして

音色に軌跡が躍るのならば夢中で見つめる視線の先で
繰り返される祈りはきっと、こんな一瞬の平穏のため
真直ぐ見つめる視線の真摯さが眩くてそうと視線を伏せて

ええ、ええ、そうね
本当にうつくしくって、綺麗ねえ
ミリィが奇跡と呼ぶ煌めきは
誰かの幸せを願う、誰もが使える魔法だから
ねえ、ミリィの胸にも今星は、灯ったかしら