挿話

作成日時: 2020/02/09 02:31:58
花世/f11024と

やあ、甘やかな薫りの満ち満ちて
お前も夢に酔うよな心地かしらな
お話してから、さよならしよな

溺れないよに手をとって遊ぶ心が追掛ける
迷う間にも導き出したあなたの声に舌鼓
僕のもひとつ添えるなら、
うんと甘く飾り気ないミルクチョコレート

涙の滴をとかしたこころの、あとに
ただ甘く染まる想いのように
ずうっと真ん中にあるような
恋によく似た味のあとの甘く尾を曳き灯るよに
漣のよに押しては返す気持ちに名前を、つけるよに

うん、至福の味で、あるかしら
ひとつで言えぬ味を融かして
言葉にするにも足りなくて
ひとつ口にしたら全部欲しくなるもの
そうね、恋もショコラも魔法のようで
溺れたらもう、逃げられないの