挿話

作成日時: 2020/02/09 02:06:53
花世/f11024と

やあ、甘やかな薫りの満ち満ちて
チョコレートの海へ飛び込んだよう

溺れないよに手をとって、遊ぶ心が追掛ける
迷う間にも導き出したあなたの声に舌鼓
僕のもひとつ添えるなら、
うんと甘く飾り気のないミルクチョコレート

涙の滴をとかしたこころの、あとに
なんにも飾らなくたって甘く染まる想いのように
ずうっと真ん中にあるような
恋によく似た心地のあとの甘く尾を曳き灯るよな

うん、至福の味で、あるかしら
ひとつで言えぬ味を融かして
言葉にするにも足りなくて
ひとつ口にしたら全部欲しくなるもの
そうね、恋もショコラも魔法のようで
やっぱり溺れて、しまいそう